ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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色づき始めたピタンガの果実

色づき始めたピタンガの果実

 ブラジル原産の「ピタンガ」というフルーツがあります。あまり市販されているフルーツではないのですが、時々サンパウロの民家や公園、街路樹にピタンガの木が植えられています。
 今、ピタンガは実りの季節を迎えています。


実りの季節に咲き続ける遅咲きのピタンガの花

実りの季節に咲き続ける遅咲きのピタンガの花

 ピタンガは直径1センチぐらいの小さなフルーツです。7月の終わりから8月の初めにかけて、可憐な白い花を咲かせます。
 フルーツの形が何度見ても面白く、和カボチャのようなデコボコとした形をしています。緑の果実が熟すにつれて、橙色から赤色に変化していきます。
 フルーツは独特な風味と酸味がありますが、よく熟すと甘みも加わり、ジュースなどで飲むと独特の味わいがあっておいしいです。
 収穫に手間がかかるためだと思うのですが、あまりピタンガのフルーツは市販されておらず、ピタンガのジュースを飲める店も多くありません。でも、収穫期になると大きな木(大きいもので5m位はある)にビタンガがたわわに実るので、自分で収穫して賞味できます。「ブラジルのサクランボ」といえそうな趣きです。


タワワに実っているピタンガ

タワワに実っているピタンガ

 パッションフルーツやパイナップル、グァバ、パパイアなど、ブラジルや中南米原産のフルーツは数多く、果物の名前もアメリカ大陸の先住民に由来するものが少なくありません。
 ピタンガは、ブラジルの先住民の言葉であるトゥピー・グアラニ語で「真っ赤な」というような意味があるそうです。その名の通り、熟しきると真っ赤を通り越して、赤黒くなります。
 ブラジルで発売されているメーカーの香水の中にも「ピタンガ」の香りがあります。
 


直径1センチほどのピタンガ

直径1センチほどのピタンガ



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