ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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隔週土曜日に開かれる野菜市場の風景(サンパウロ市東洋街の宮城県人会会館駐車場)

隔週土曜日に開かれる野菜市場の風景(サンパウロ市東洋街の宮城県人会会館駐車場)

 日本からブラジルへの報道によると、日本全国で野菜の価格が高騰しているという。原因は北海道を直撃した台風がもたらした豪雨による。全国ジャガイモの30%強を生産する十勝は、タマネギなども含め500億円以上の甚大な被害を受けた。
 東京では根菜の大根やニンジンが約2倍に跳ね上がっている。日本人にとって野菜は料理に不可欠。東京在住の友人は、「比較的安い葉菜のキャベツや白菜、そのほか、ニガウリを混ぜて鍋物を作る」と、メールで報告する。


 ブラジルは日本の23倍の国土を有する。年中ほぼ暖かく、水資源も豊富で植物の生育には良い条件が整っている。従来、ブラジル人が口にしたのは豆、米、芋類が中心だった。しかし、日本移民や日系ブラジル人農家の長年の努力で多種の野菜を食べられるようになった。ニンジン、白菜、ジャガイモ、タマネギ、トマト、キュウリなどが生産され店頭に並ぶ。季節ごとに山芋、からし菜、ミョウガ、タケノコも…。


 先日、小樽市出身で長年カナダに住む旧知の男性が当地を訪れたので夕食へ誘った。日本料理店でメニューを見るなり、「これを食べたい」と、注文したのはもろきゅうだった。「水分が豊富で食感が良く味もいい。バンクーバー市では味わえない」という。お代わりをして満足そうだった。


 隔週土曜日にサンパウロ市東洋街の宮城県人会会館駐車場で野菜市場が開かれる。日系農家の農産物直売所だ。毎回、わが家で料理に使う食材を買いに行く。10月1日の値段はダイコン(大)、タマネギ(中玉1キロパック)、ブロッコリー1個がそれぞれ3レアル、ナス3個、ニンジン5本は4レアル、ミニトマト(50個)、ミニキュウリ(15個)は5レアルだった(1レアル≒31円)。
 十勝にお住いの農家の皆さまに心から台風のお見舞いを申し上げたい。



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タグ:サンパウロ

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