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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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今年も開催

今年も開催

 今年もボクシングの国際交流試合・台北市カップが11月4~6日に開催されました。例年の8~9月よりも開催が遅れただけでなく、参加したのは中国の選手のみ、という異例の状態でしたが、開催にこぎつけました。

 その中で注目されたのは、リオディジャネイロ五輪ボクシング男子フライ級で銅メダルを獲得した中国の胡建関(フー・ジェングワン)。「どんなボクシングを見せてくれるのだろう」と期待しながら彼の登場を待ちました。


男子フライ級決勝の試合開始前の様子

男子フライ級決勝の試合開始前の様子

 試合開始前のアップから、胡の様子を見ていましたが、台湾の選手たちに比べ、動作に無駄がなく、シャドウボクシングのパンチのキレも別次元。
 対戦相手の台湾の選手がどこまで食い下がれるか、楽しみにしながら開始のゴングを待ちました。

 


表彰台に立つ胡建関

表彰台に立つ胡建関

 試合は、なぜか始まることなく両者がリング中央へ行き、その後「TKOで赤・胡建関選手の勝利」とアナウンスがあり、あ然。用意していただいた記者席の机に頭をぶつけるくらい、ずっこけてしまいました。

 対戦相手の気持ちは分からなくもないですが、「敵前逃亡」ではちょっと……という感じです。これで観客が大勢いたら大ブーイングだったことでしょう。


そして男子の部の大会MVPを受賞

そして男子の部の大会MVPを受賞

 その後大会は進み、胡建関は男子の部の大会MVPを受賞しました。
 決勝で相手が試合放棄し、TKO勝ちなら、当然といえば当然ですが、個人的には試合を見たかった……

 今年は、中国の選手のみ参加でしたが、国際政治の場では、新政権発足後、台湾と中国の関係がギクシャクしていると言われている中で、こうした交流ができたのは、大きな意味があったように思います。試合は見られませんでしたが、リオ五輪銅メダリストが参戦してくれたところに、中国側の熱意と交流活動に対し、真摯に向かい合っている姿を見た感じがしました。
 
 来年以降、どのような開催になるか分かりませんが、国際交流のあるべき姿の一つとして機能することを願わずにいられません。



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