オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

オランダには、日本のように、贈りものを交換しあう習慣が少ないか、あって無きが如き、のように思います。プレゼントがもらえるのは特別な日に限られており、多くの人から祝福され、贈りものを受け取ることができるのは誕生日くらいのもの、といった感じです。


「Love」のネオン・サインが輝くバレンタイン・デーの街角。

「Love」のネオン・サインが輝くバレンタイン・デーの街角。

しかし、今月2月は例年になく、ちょっとした商戦が盛んに行なわれたようです。実は、これまでほとんど注目されていなかった「バレンタイン・デー」が、若い男女を中心に祝われるようになったからです。ハートをモチーフにしたグッズや、クッキーやチョコレートなど、さまざまな商品がスーパーにもたくさん並びました。バレンタイン商戦が繰り広げられるようになったのは、オランダでは今年が初めて。5年ほど前までは知らない人も多く、「アメリカの風習?」などと思っていた人もいたそうです。


オランダは、リーマンショックに続く金融危機の影響が尾を引いており、現在でも経済状態が芳しいとはいえません。人びとは財布の紐をちょっとやそっとでは緩めようとはしませんが、やはりこうした行事には敏感のようで、祝いたい!と思う人も多く、必然的に関連商品を購入する傾向にあります。


赤いバラも、この日を彩るアイテムとして活躍したようだ。

赤いバラも、この日を彩るアイテムとして活躍したようだ。

しかし、バレンタイン・デーは別のようでした。日本では女子が愛を男子に告白する日、とされているようですが、オランダのバレンタイン・デーは双方が贈りものをして、「日頃の感謝を相手に示す日」のような感じで祝われています。


美味な料理を贈る、ということでメニュー開発に力を入れたレストランも多かった。

美味な料理を贈る、ということでメニュー開発に力を入れたレストランも多かった。

今年のバレンタイン・デーは週末だったこともあり、プレゼントを奮発して購入した若い男女が多いと聞きました。日本のバレンタイン・デーは、御礼返しの「ホワイト・デー」とセットになっていることをオランダ人に話すと、彼らは「日本人のほうがずっと、オランダ人よりも商魂たくましいんだね!」ととてもびっくりしますが、これは事実でしょう。


レポーター「フリードリヒス カオル」の最近の記事

「オランダ」の他の記事

  • 873 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives