バンクーバー冬季五輪の会場としても使われた、世界的に有名なスキーリゾート、ウィスラー。日本では、冬のリゾートのイメージがあるが、夏はMTB、ゴルフ、ハイキングと、通年楽しめるので、地元でも人気が高い。

我が家もお気に入りで、冬は宿泊費が高すぎて手が出ないので、毎夏、訪れるようにしている。10年ほど前までは手軽なリゾートだった夏のウィスラーも、年々、人が増えているようで、ホテル代も以前の2倍以上と随分高くなっている。

そのウィスラーがアメリカのリゾート会社に買収されたというニュースが飛び込んできて、多くのカナダ人にショックを与えた。

買収したのはVail Resort。巨大リゾート会社ということだが、Wikipediaで調べても英語以外ではフランス語のページしかなかった（買収が発表された8月8日現在）。wikipediaによると1997年設立なので若い会社だが、ニューヨーク証券取引所に上場されているらしい。

隣に大国アメリカがあるということで、これまでにも、私が好きなチョコレートの会社がアメリカの会社に買収されてしまった。カナダ版、ウォルマートだったZellersもウォルマートの競争相手、Targetが買ったが、結局はうまく行かず撤退してしまった。

だから、ウィスラーのニュースを見たとき、お前もか！とため息をついてしまった。日本人の私でこれだから、カナダ人はさぞやショックだったのではないだろうかと思いきや、カナダ人にとってこういうことはよくあることだからか、残念ではあると認めつつ、ポジティブに受け入れようとする感がある。

ポジティブの一例は、買ったVail Resortが、系列リゾートの共有シーズン券ができそうだということ。Vail Resortsはコロラドに４つ、カリフォルニアとネバダの間、タホ湖に３つ、そのほか、ユタやミネソタ、ミシガン、ウィスコンシン、ワイオミング、オーストラリアにもスキーリゾートを所有している。料金も前よりずっとお得な設定になると言うことで、楽しみにしている声を聞く。

しかし、我が家のようにふつーの庶民だと、ワンシーズンに、国境を越えてあちこちに出かけてスキーなどは無理なお話。

買収後もこれ以上は高くならず、庶民もずっと楽しめるといいのですが。

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