オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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かつて筆者が住んでいたイギリス、特に北部のスコットランドでは「バグパイプ」が民族楽器として親しまれています。


これは、かつて見学に行った「ハイランドゲームス」の一場面。

参照記事:「これぞスコットランド!ハイランドゲームズ」
http://ima-earth.com/contents/entry.php?id=201388192622

ここまで大がかりではなくても、ちょっとしたイベントがあるとよく賑やかしでバグパイパーが演奏に呼ばれていたものです。
それほどバグパイプは、身近な存在でした。

そのバグパイプが原因で亡くなった人がいるというニュースが先日報道され、イギリス中に衝撃が走ったようです。


http://news.sky.com/story/musicians-in-wind-instrument-health-warning-10548353 より

http://news.sky.com/story/musicians-in-wind-instrument-health-warning-10548353 より

報道によると、死亡したのは61歳の男性(スコットランド在住か他地域か不明)。
プロなのかアマチュア愛好家なのかの明記もありませんが、7年にわたり咳と息苦しさに悩まされていたそうです。

けれど、普段は毎日演奏していたバグパイプを自宅に置いて外国へ数か月間旅行に出掛けた時に、症状が急速に快方に向かったのだとか。
そのことに目を付けた主治医らがバグパイプ内を調べたところ、湿気のこもった空気袋やマウスピースに、様々な菌類が繁殖していたことが分かったと報道されています。

その発見にも拘わらず、バグパイプ奏者の男性は重度の肺の損傷で2014年10月に死亡。
治療にあたった医師の一人が「もっと早く原因が分かれば、助かった可能性がある」とコメントしているのが何とも悔やまれます。
菌類を吸い込んだバグパイプ奏者の死亡例は、この男性が初めてとみられていますが、専門家は「管楽器奏者は、楽器を定期的に清掃する必要がある」と述べています。

決して他人事とは思わず、日本の子供が使用する楽器やピアニカのコードなども定期的に清掃したほうがいいかもしれませんね。
人生を豊かにしてくれる音楽が、寿命を縮めてしまったという何とも悲しい出来事でした。

参照記事:Musicians Warned After Mouldy Bagpipes Death
http://news.sky.com/story/musicians-in-wind-instrument-health-warning-10548353




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