蔡英文総統の高校時代は? 新入生申し込み手続き
2016.09.26 up
会場に入る新入生とその保護者
7月に入り、小学、中学、高校で夏休みを迎えました。
昨年、下記URLで台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)の新入生申し込みの様子を紹介しました。カメラを忘れ、スマートフォンで撮影した写真にもかかわらず、アクセスランキングに入るくらい関心を持って見ていただきました。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201572702514
今年は、7月7日に新入生の一斉申し込み手続きが行われましたが、私は蔡英文(ツァイ・インウェン)総統の母校・台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)を訪問しました。
こちらも、昨年の北一女では、新入生とその保護者が緊張した面持ちで学校へ訪れていましたが、それは中山女高も同じでした。
マーチングバンドのパフォーマンス
北一女と違ったのは、入学説明会を行ったこと。
本格的な説明会前には、上の写真のようにマーチングバンドとカラーガードのパフォーマンスが披露されました。説明会では、マーチングバンドは、学校を代表する部活の一つとして紹介されているだけでなく、緊張感が漂う場の空気を和ませ、8月29日からの高校生活への夢と希望を持たせる役割も担いました。
マーチングバンドは、過去、日本で合宿を行ったことがあり、今年は7月下旬~8月上旬にかけ、全国的に知名度が高い沖縄県立西原高校と合同で合宿を行い、技術を磨きました。
*上の写真の様子はこちらをご参照ください
https://www.youtube.com/watch?v=WIwpJSjWvN4
蔡英文総統の高校時代は……
最初に呉麗卿(ウー・リーチン)校長があいさつを行い、学校の大まかな紹介を行いました。
その中で、私が印象に残っていたのが、蔡英文総統の高校時代のお話。
蔡総統は、中学時代、英語の成績が芳しくなく、同級生から変なあだ名をつけられてからかわれ、高校に進学してからも1、2年時の成績は芳しくなかったそうです。
それでも、3年時に成績も上がり、卒業後は台湾大学法学部へ進学。
その後、政治の世界に入り、今年から総統に就任。卒業生の中では出世頭になりました。
説明会に来ている新入生とその父兄の中には、蔡総統のように北一女に入りたくても入れず(注:蔡総統は2点差で北一女に進学できませんでした)、悔しい思いを引きずっている人が多くいるかもしれない(注:蔡総統の母親もそのショックは大きく、娘の卒業式に来なかったそうです)という配慮から、この話をしたと思いますが、私にとっては大変貴重な話が聞けた瞬間でした。
生徒自身によるクラスの説明
校長のあいさつの後、PTAの活動に関する説明、第二外国語の登録など授業に関する説明、制服や規則など学園生活に関する説明を行いました。
その後、文系と理系の資優班(日本でいうところの選抜クラス)の生徒代表による説明が行われ、生徒の目線で実際にどのような授業が行われているか、自分たちが普段どのような勉強をしているか、といった説明がありました。
この資優班に入るには、5月の学力考査の結果で一定の基準を満たしてるだけでなく、学校が行う学力考査、口頭試問などを受け、合格しなければならず、難易度はかなり高くなります。それでも、多くの保護者が説明会終了後、申し込みに駆けつけました。
制服の採寸へ向かう新入生とその父兄たち
説明会は11:00までに終わりました。
その後、舞台上で説明を行った先生たちに父兄が質問に訪れる姿が多く見られ、教育熱の高さをうかがわせました。
その傍らで、説明会中、舞台で先生たちが話している間、親子でスマートフォンをいじっている姿も多く見かけました。
LINEで友人とコミュニケーション
オンラインゲームに夢中になる
株価のチェック
……
私の高校時代では、考えられない光景(スマートフォン自体、ありませんでしたが)で、「(先生たちが新生活に関する)貴重な話をしているのに、どうして聞いていないんだ! 一生懸命準備して話をしている先生に失礼だろ!」と怒られ、頭を小突かれるのが普通でした。保護者も、先生たちの話に耳を傾け、真剣に聞き入ったものでした。
8月に新入生のオリエンテーション、新入生の保護者対象の説明会があるので、そこで全部分かるからいい、という感じなのでしょうか。
そこで、改めて皆さんにお伺いしたいのですが、この光景は今の時代の台湾だからなのでしょうか。
日本ではどうなのでしょうか。
余裕がある方は、コメント欄まで
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タグ:新学期,新入生,夏休み,中山女高,長期休暇をどう過ごす?
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