チリの本の税金の高さは世界一
2017.10.27 up
出版社のブースは子ども向けから大人向けまで多くの種類の本が並んでいます
最近はずいぶん気温の変化が激しいので娘が風邪を引いてしまいました。日本から持ってきた風邪薬を飲みながら過ごす今日この頃です。
ブース奥のステージではタンゴのコンサートが行われていました
ところで先日は、サンティアゴの新市街にあるフェリア・デ・リブロ(本の市場)へ行ってきました。80社以上のチリの出版社が集まり、それぞれの出版社が扱う本を販売しながらタンゴなど南米の音楽をステージで演奏する楽しい会でした。
http://www.radiovillafrancia.cl/verguenza-chile-tiene-el-impuesto-iva-al-libro-mas-alto-del-mundo#sthash.sLjlMgBZ.dpbs から引用
チリで販売されている本は、世界で最も税金が高いのを知っていますか? 私が初めて来た時に本の値段の高さに驚いたのを覚えています。チリでは1973年に軍事政権になり、その影響から76年以降に本の税金を19%まで上げ、国を挙げて国民から本を取り上げたのがきっかけです。
http://www.radiovillafrancia.cl/verguenza-chile-tiene-el-impuesto-iva-al-libro-mas-alto-del-mundo#sthash.sLjlMgBZ.dpbsから引用
現在もその頃のままで、チリ国内で本を買うのは高いため税金が0%のアルゼンチンへ行き本を買う人も多くいるほどです。それでも、本好きのチリ人は多く、フェリア・デ・リブロなどのイベントがある時には大勢の人でにぎわいます。
本の税金は日本は8%、アメリカ7%、スペイン4%、ブラジル0%、アルゼンチン0%、チリ19%。国で比較するとチリの税金の高さがよく分かります。税金を上げて国民から本を奪うということは、国民の学力レベルを下げさらに国の発展を妨げることになると多くのチリ人は訴えています。
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