フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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 海外の学校の授業では、ある議題について意見を言ったり討論させたり、日本の授業とは異なると知っていましたが、日本で中学生に当たる12歳のわが息子が、毎日のように宿題だと言って持ち帰ってくる内容に改めて驚いています。

 「グループまたは個人で、タイトルを決めてプレゼンテーションをする。パワーポイントを使用し、美しく仕上げなければならない」。これが12歳の語学の口頭試験なのです。

 プレゼンテーションの後で質問される場合もあり、きちんとした回答が要求されます。息子は、好きな国の地形や建造物を紹介する予定だそうです。

 先日は、ペアを組み、記者と過去の著名人に扮(ふん)して、その人の人生についてクラスメートの前で問答し、上手に適切に良い言葉を使って会話ができるかの試験がありました。


化学と地理歴史などの教科書

化学と地理歴史などの教科書

 他の教科では、どのような宿題が出るか少し、紹介したいと思います。

 英語=自分の好きな料理の作り方を、パソコンを使い写真やビデオを用いて説明する。

 歴史=ギリシャ神話の神々の中から好きな神を選び、最低A4サイズ10ページのレポート提出。

 カタラン語=数人でグループになり、ある土地の観光についてパワーポイントを使い魅力ある、興味を持たれる紹介をする。

 スペイン語=先生が選択した一冊の本を読み、自分が重要だと思う物語の内容をまとめ、リポートする。

 このように、読書の後、リポートにする宿題は多く、一冊読むのすら一苦労する子どももいます。

 家庭で話されている言語が、フランス語とは限らず、スペイン語やカタルーニャ語、英語の場合もあります。わが家のように、学校で学ぶ以外の言語で、日本語などの子もいるわけですから、語学レベルは子どもによってかなりの差があります。

 発表の際は、ペラペラ流ちょうに説明する子から紙を読みながらの子もいます。とにかく、全員当りますから やらなければなりません。パワーポイントを上手にこなし説明する子、初めてパワーポイントという名称を聞いて、あたふたやってみる子もいるようです。学校でパワーポイントの使い方を教えるわけではなく、自宅で独学が当然のようです。

 どの教科も、パソコンを利用しプレゼンテーション、もしくは 暗唱試験が多く、文法などのペーパー試験は二の次という感じです。

 日本の固定観念にある「頭が良い子」と、簡単にペーパーテストで評価できない、思考力、想像力、判断力、表現力を求められるものばかりで、教科書をひたすら読みテストに挑んだ私にとって、勉強の内容の違いにただただ圧倒されています!!(汗)





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