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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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2年前も訪れた「輔大小夜市」

2年前も訪れた「輔大小夜市」

 過去2回、輔仁大學の名物だったメロンパンを紹介してきました。
(第1回)
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20131215203340

(第2回)
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201514125058

 第2回から2年…。

 店主から聞いた「ここの施設も仮設だから、105年(中華民国の元号、2016年のこと)中には立ち退かなければならないんだ」という言葉が、どうしても耳から離れず、どうなっているか確認してきました。


現在の売り場

現在の売り場

 まずは施設。
 大学にある7ー11の近くにある横門を出てすぐのところにある施設は、1枚目の写真の通り、まだありました。

 後で分かったことですが、この施設は「輔大小夜市」という別名があるそうで、近くにある金、土、日だけ開いている「輔大夜市」になぞった名称が付けられていました。大体13:00台に訪れましたが、輔仁大學の学生とみられる若者が絶えず訪れていました。


売られていたメロンパン

売られていたメロンパン

 第2回のレポートにあったパン屋さんを探しましたが、なくなっていました。2回ぐらい通路を丹念に往復し、ようやくの2枚目の写真にあった売り場を発見。

 規模は縮小され、売られているパンも上の写真のように並べられているだけでした。


ドリンク店の右隅がパン売り場になっています

ドリンク店の右隅がパン売り場になっています

 それで、この売り場を管理している上の写真のドリンク店の店番をしていた方に話をうかがったところ、売り場は2016年9月の新学期前に退去したということでした。このドリンク店がパン屋さん店主の依頼を受け、1日100個ほど代理販売を行っていると話してくれました。

 


メニューは6種類

メニューは6種類

 気になるパンの種類は上の6種類。
 私は、上から3番目の抹茶あずき白玉味のメロンパンを食べましたが、時間がたっていたため、焼きたての温もりはなし。それがあったらもっとおいしかっただろうなぁ…と思うと寂しい限りでした。

 店番をしていた方にさらに話をうかがったら、今でも味を知っている卒業生が買いに来ているそうです。「輔大小夜市」の近くに今年9月29日に開院した輔仁大學附設醫院の方も学生時代の味を懐かしんで買いに来ている、ということでした。卒業生の中には、10年ぶりに訪れて買いに来た方もいたそうです。

 また、50個以上の大口の注文も受け付けていることから、周辺の会社や卒業生の方が受け取りに来ることもあるそうです。
 
 退去後、パン屋さんの店主たちは、体調を見ながら自分たちのペースでメロンパンを作り、販売していることが分かりました。とはいえ、売り場は縮小され、代理販売。「輔大小夜市」の施設も依然として取り壊しの可能性があるため、多くの学生が愛した味がなくなる危機も依然として残っています。

 学校内で販売していた時代を知る学生は毎年卒業するため、当時の味と今の売り場の場所を覚えている学生も学内ではどんどん減っていきます。
 
 果たして、このまま本当になくなってしまうのでしょうか。


*パン屋さんのfacebook
https://www.facebook.com/FJUDapullo/


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