フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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「ビックヘッド」たちは、この祭りの人気者

「ビックヘッド」たちは、この祭りの人気者

バルセロナから北に100キロほどにある人口1万6千人の小さな村ベルガで、スペインで有名な祭「パツーム」が開かれました。中世から続いている宗教記念で、昔はスペイン全土で催していたそうですが、現在はこの村で生き続け、2005年からユネスコの世界無形文化遺産に認定された一見の価値あるお祭りです。


 そこで生まれ育ったセニョールいわく、「この祭りの期間、俺たちはバカになるのさ」。その通り! これぞ、スペイン人が祭り好きと言われるゆえんが納得いく、パワフルなモノです。大人になり、その地を離れた人でさえ、この祭りのために仕事を休み、故郷に戻るほど熱狂的なものです。

 イースターから約60日後で、必ず木曜日からスタートします。今年は6月15日の木曜日から4日間でした。


夜に爆竹の一種フエットを放つ危険なドラゴンも昼間はバラをくわえてかわいい

夜に爆竹の一種フエットを放つ危険なドラゴンも昼間はバラをくわえてかわいい

 祭りの4日間は、「巨人、頭でっかち、ドラゴン、悪魔」が街中を闊歩(かっぽ)します。メインの行列は、夜中の22時から始まり、早朝3時頃までというから、スペイン人特有のシエスタ(昼寝)は欠かせなそう。

 金曜日は、子どもの日。巨人もドラゴンも何もかも、サイズが小さく準備されていて、子どもが中心の祭りに早変わりする徹底ぶりで感心します。


巨大人形の中には人がいます。練り歩いたり、踊ったりします

巨大人形の中には人がいます。練り歩いたり、踊ったりします

 火を掲げている人は、火の粉が体に燃え移ったり、煙を直接吸うのを防ぐ効果大の植物で頭や肩などを覆います。最終的に「火と踊り」が街の中心広場で繰り広げられます。音楽とにおいと煙が波のように押し寄せ、うごめく群衆で、熱気・パワーにあふれたMAX状態になります。


 もし、人が倒れたり、事故が起きたりしたら、違う色の炎をたいてSOSを知らせます。瞬時に、音楽が止まり、皆が微動だにしない。そして、速やかに対処します。とにかく、彼らの祭りに全力を傾ける姿は、必見です!


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