台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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会議の第2会場

会議の第2会場

 2日目は前日に学んだことを生かし、会議に臨みます。議題は、前回も紹介した「気候の変化に伴う食糧問題」。

 開始前、参加者は高校生のお姉さんたちから指導を受け、スピーチの内容を構成しました。


会議の第1会場

会議の第1会場

 会議は、全員がしっかり参加できるよう、2会場に分かれて行います。昨年も書き込みましたが、同じ議題でも進行役の議長によって、会議の進行や内容が変わっていくのは面白いところです。


採決の様子

採決の様子

 今回、会議の様子を見ていて気になったのは、「前日の講義や講義内容の資料を理解して会議に臨んだのか」ということ。

 会議中、代表同士で私語を交わすことは厳禁で、手元にあるメモ用紙を使い、会議を補助する「page」と呼ばれるスタッフに渡し、会話を行います。しかし、一部の代表がいきなり席を立ち、相手の所へ行って話をし、議長から注意を受けていました。


pageを呼び、進行方法などを確認する議長

pageを呼び、進行方法などを確認する議長

 中には、決議文の修正を論議する際、自身の政治的価値観に絡めて発言し、議長から「決議文の修正に関する論議を行う場です。自身の政治的価値観を表明する場ではありません」とたしなめられる参加者もいました。

 加えて、会議の休止、散会、非公式協議を行うことなど、議事の進行に関する採決では「棄権」はできない決まりですが、ここで「棄権」を行う代表がいて、数が合わず何度もやり直す羽目になりました。

 議長から何度も注意を受けるシーンもあり、たまらず議長が非公式協議中に「page」を呼び、進行について話し合いを行う姿もありました。


記念撮影

記念撮影

 それでも、2会場での会議は進み、どうにか決議文を採択することができました。

 その後、閉会式では、2日間を振り返る自主制作のVTRを流し、文書の作成に優れていた代表と議事の進行に大きく貢献した代表を表彰し、終了しました。

 私自身、2日間を振り返ると、昨年あった参加者間の温度差は、応募時に参加動機の作文を提出させることで解決しましたが、また新たな問題が出てきたことで、来年以降への課題が出てきた感じでした。

 全日程終了後にミーティングを行い、課題や問題点を話し合っているとは思いますが、今後どのような形で解決していくのか。来年以降も、その答えを見つけに行ければ、と思います。


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