ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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インタビューに答える山田さん

インタビューに答える山田さん

 ブラジルで今、「バナナ王」と名高い音更町出身の山田勇次さん(69)がサンパウロ市を訪問したのを機会に、独占インタビューを試みた。「近い将来、会社を3倍の規模にする」と明言する山田さんの目は光っていた。


 ―何歳のときにブラジルへ?
「11人きょうだいの、男では末っ子として音更町で生まれました。家庭は農家で、牛を7頭飼っていました。ある日、ブラジル帰りのおじいさんから、1年中何でも育つ国と聞き、地平線が見える大平原で農業をやりたいとの夢を持ちました。1960年8月、家族10人でブラジルへ渡りました。13歳でした」
 ―ブラジル到着後、若くして独立しましたね。
「ええ、20歳でした。バナナを17ヘクタール植え、その後、マラクジャ(パッションフルーツ)で大きな利益を得ました」


 ―現在、サンパウロ市から北東へ1,300キロのジャナウーバ市にお住まいですが…。
「人口は約7万5,000人の町です。もう、30年近くになります」
 ―経営している会社の現況を…。
「社名は『ブラスニカ』と言い、従業員は約2,000人。バナナとその他、いろいろな果物を生産・販売しています。年間販売総トン数はバナナ約66,000トンと、その外を合わせて8万トンぐらい。売り上げは邦貨140億円ほど。直営販売店は10店あります。会社経営で大事と思うのは、従業員の心をつかむことです」


 ―12年には同市の市長選に立候補し当選…。
「ええ、この町を良くしようと思って。誰も私が勝つとは思っていなかったでしょう。僅差で勝ちましたが、なんと2013年1月の就任時の職員は2,400人。腐敗がはびこり、借金だらけの市役所でした。600票の差で勝利し、4年間務めました。2期目を断念したのは、政治の世界のドロドロした争いに嫌気がさしたから。私は政治家向きではありません」
 ―市長を辞めて半年。今考えることは?
「政治の難しさを知りました。しかし、人生にプラスになりました。私は会社経営の方が合っています。会社は28年間、右肩上がりで成長してきました。これからは現在の会社を3倍の規模に拡大することです」


 ―ご家族は?
「ブラジル生まれの妻ユミコと、男4人女1の子供5人に孫8人。これまで自分のやりたいことをやってきました。妻はよく反対しましたが、ずっと付いてきてくれました。感謝しています。音更町には親戚3人がいます。ホッと一息するのは、自宅にあるカラオケで歌っているときです」


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タグ:サンパウロ

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