ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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アマゾン川一帯は密林に覆われている

アマゾン川一帯は密林に覆われている

 約200万人といわれるブラジルの日系社会でも、「令和」のお祝い会が各地域で続いた。そんな平和の中、かつては石油で高度経済を誇ったベネズエラが、政情混乱で国内が危機に瀕し、その影響は隣国のブラジルへも及んでいる。


 今、中南米諸国情勢で世界の目はベネズエラへ向く。現政権と暫定政権が真っ向から対立、緊迫の度合いは深まるばかりだ。軍を味方にして独裁体制を固持するニコラス・マドゥロ現政権をロシアと中国が認め、民主政治再生を推し進めるフアン・グァイド国民議会議長(暫定大統領)を米国やブラジルが支持する。4月30日には両派の動きが激化し、首都カラカスで市民4人が死亡したと外電が伝えた。


 ベネズエラはブラジルと国境を接する。近年は日常生活用品や医薬品はもちろん、食料品まで事欠き、隣国への難民流入が後を絶たない。これまで累計約10万人が密林をくぐり抜け、ブラジルへ不法入国したようだ。しかし、入国後も正当な職業には就けず、食うだけの極貧生活が続いている。
 ベネズエラの人口は約3200万人(2017年)。そのうちの10%強の「340万人ほどが国外へ去った」(国連)というから穏やかではない。


 ブラジルは各国移民と先住民で出来た多民族国家だ。ポルトガル人がこの地に到達して519年、独立して197年と歴史は浅い。こんな国情なので、外国からの不法入国者には寛大なところがある。観光ビザで入国して滞在期間を過ぎても、国内で罪を犯さない限り、出国時にはほとんど問題ないようだ。


 ブラジルは民主主義国家。しかし、1964年に革命が起こり、国民は20年間、軍事政権に甘んじた。筆者は学生時代の翌年、リオのブラジル石川島造船所(当時)で実習生活を送った。高インフレが続いたが、市民の顔は明るかった。それを思えばベネズエラよりはましか。


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タグ:サンパウロ

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