「庶民は国公立、富裕層は私立」トルコ病院事情
2009.05.02 up
トルコでは社会保険のシステムが日本とは異なり、仕事をしていると自動的に加入させられる強制保険を使って受診できる病院は国公立のみです。
私立の病院を受診するためには国が指定する一部の診療科目を除いては100%自己負担、もしくは強制保険とは別に民間の保険をかけて受診する、ということになります。
貧富の差の激しい国では常のことですが、このシステムから「国公立病院=生活にゆとりのない人が行くところ、私立病院=富裕層が行くところ」という図式が明らかになります。
そのためサービスの違いも一目瞭然で、国公立病院は朝早くから番号をとる人の長い列が見受けられます。寒くても雨が降っても長い列の中で待つわけで「待っているうちに死んでしまう」とまで言われるほどです。一方、私立病院は完全予約制です。
衛生管理や設備の面でも計り知れない差があり、病室は国公立は6人から8人部屋。私立ではほとんどが個室。イスタンブールで日本人駐在員が良く利用する私立病院は完全個室で各室バス、トイレつき。完全看護ですが付き添いの人も楽に寝泊りできるようになっており、部屋によっては窓からボスポラス海峡が望めるものもあります。
当然のことながら病室料金は超一流ホテルに匹敵し、サービスも定評があります…。
でも、お世話にならないのが一番ですね。
イスタンブール私立病院のエントランス。超高級車が横付けするのがしばしば見られ
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