クリミア・コンゴ出血熱を媒介 ダニ厳重注意!
2009.05.18 up
トルコでは春から夏にかけてクリミア・コンゴ出血熱を媒介するマダニが発生します。
昨年はマダニが大発生し、その被害はひどいものでした。緑の多い黒海地方を中心にトルコ全体で63人が亡くなったのです。
新型インフルエンザの感染者が政府発表では出ていないトルコにとってこの時期このマダニ問題のほうがずっと重大です。
季節がよくなるとトルコ人は競ってバーベキューをしに高原や森に行きますが、昨年はマダニの恐怖から山に登らず海辺でジュージュージュー。
ボスポラス海峡沿いは週末ともなるとひっきりなしにバーベキューの煙がモクモクと上がっていました。
ここで蚊に刺されようものなら、もう大変です。
ダニにやられたかと思い込んで病院に駆け込んでしまう人が殺到し、ある病院では急患に週末だけで500人が押し寄せたという記事が新聞に載っていました。
今年のマダニの発生状況はまだはっきりしませんがすでに被害が出ているようです。
予防法としては(1)できるだけマダニがいそうな緑の多いところに行かない(2)マダニに刺されないように長袖、長ズボンを着用し靴下をはいて手袋をする(3)万が一やられたかなと思ったらすぐに病院に行くことが重要です。
このマダニ、血を吸ったら5ミリほどの大きさになり皮膚に頭をうずめて貼り付いています。
肉眼で見えるので自分で取り除こうとせずにそのまま病院へ駆け込んで処置してもらうのが最善の方法です。
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