突如、姿を消した犯罪組織の子供たち
2009.08.31 up
タクシム広場から延びるイスティクラル通り。昼も夜もいつも大混雑
イスタンブール中心地の繁華街タクシム。
新市街中心地であるタクシムには各方面からのバス、地下鉄が集まっていて昼夜問わずいつもにぎわっています。
外国人観光客、田舎から出てきたおのぼりさん、なんとなくふらふら散策するイスタンブール人などでいつも大混雑。
写真右に見えるのはパトロールカー。常に警官はいるんですがねえ・・・
こんなところなので当然来て欲しくない人たちも集まってきます。
スリ、置き引き、シンナー常用者、麻薬の売人、娼婦の仲介人、物乞い・・・。
大人だけでなく身寄りのない子供たちの犯罪組織も作られ犯罪は増える一方でした。
観光が重要な収入源であるイスタンブールは躍起になってこれらを一掃しようと常に警官を巡回させるなどの対策を施しておりましたがなかなか効果が出ず、景気が悪くなれば被害はとたんに増加します。
ところがある時この犯罪組織の子供たちの姿がまったくなくなったのです。
ああ、ようやく警察の対策も功を奏したか、と思うやこれはマフィアの仕業。
臓器売買に関わる臓器マフィアが子供たちを連れ去ったというもっぱらの噂です。
もちろん臓器の提供については合法的なものもあります。
ただ大変費用がかかり必要なときに手に入らない、というケースが多々あります。
そこに隙間産業のように入りこんでくるのが臓器マフィアです。
最終的には医者によって手術が行われるはずですから何らかのルートがあることは間違いないのですがどうやってたどり着くのかはわかりません。
どの程度頻繁に行われているかもわかりませんが「臓器マフィア」という言葉をトルコ人100人に尋ねれば、ほとんどの人がそれが何であるかを知っている、という状況です。
トルコから夏にふさわしい怖い話は提供できませんがこの話、春夏秋冬いつ聞いても本当に怖い話です。
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