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受け継ぐムスタンの伝統・アーチェリー大会
2014.06.01 up
極彩色で飾られたチベット仏教系寺院の門
カトマンズ市内に数あるゴンパ(チベット系僧院)は、僧侶たちの生活・学びの場であると同時に、地域のコミュニティ・センターのような役割も果たしています。高僧による説法会が行われたり、イベントに使われることもあります。
ゴンパの正門にかかる大きな広告(?)に目を止めてみると、どうやらアーチェリー大会が催されているようです。近くの人を捕まえて聞いてみると、誰でも自由に観れるとのこと。お言葉に甘えて中へ入ってみました。
伺ってみると、この大会は、ネパールの秘境・ムスタン地方の伝統を引き継いで、カトマンズやその近郊に移り住んだ人々によって毎年行われているのだそう。チベット語で弓は『ズィ』、矢は『ダ』と呼ばれます。
木陰でバター茶をごちそうになっていると、袈裟に身を包んだラマ(僧侶)を先頭に数十人の男性による開会の儀式が進行、祈りの言葉とツァンパの粉が夏空に舞いました。
自前の竹で作られた弓と矢を手に、50mほど先に設置された的に向かって、ダダダダと無秩序な感じに矢を放ちました。こんなのでいいのか? と思っていると、はじめの儀式というか、腕鳴らしといった感じのようで、この後、グループに分かれて得点を競うのだそう。また、1週間続くこの大会では、他の地域からのグループも参加し、対戦するのだそうです。
ムスタンはこれまでトレッキングでしか訪れることのできなかった地ですが、今年になってやっと道が開通。まだ未舗装の道路ですが、アクセスしやすくなりました(といっても、かなりハードな道のりです!)。遠く離れた場所で暮らしてはいますが、その伝統・文化を誇り、守り伝えていってほしいものです。
一本、見事に命中!!!拍手喝采!
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1 - Comments
かなやより:
2014 年 06 月 01 日 16:42:29
僧院でアーチェリー大会。意外な組み合わせで興味を引かれます。
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