ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市内に咲くイペー・アマレーロ

サンパウロ市内に咲くイペー・アマレーロ

 四季が明確ではないと言われるブラジル・サンパウロ。人間の皮膚感覚でははっきりとキャッチできなくても、季節の約束をしっかり守っているのは植物です。

 ブラジルの暦の上で春は9月から。サンパウロで本格的な春の訪れを知らせてくれるのはイペー・アマレーロ(黄色いイペー)です。8月半ば頃から、街中で黄色に彩る街路樹を見かけるようになったら、いよいよサンパウロの春到来です。


サンパウロ市内に咲くイペー・アマレーロ

サンパウロ市内に咲くイペー・アマレーロ

 1938(昭和13)年に東京で発行された「ブラジル詩情」(市毛孝三著)という俳句エッセー集があります。かつてブラジルに移民した日本人には、俳句愛好者が少なくなく、市毛氏が著した著書は今読んでも古くないブラジルの日常の一端が記されています。

 「ブラジル詩情」の中には市毛氏がイペーを詠んだ一句があります。

 西風(にし)に咲き 西風に散りけり イペの花

 サンパウロに普段暮らしていても風向きには無頓着になりがちですが、サンパウロの風は南風と西風に大別できるそうです。南風は水平で静かに吹き、西風は上下動して騒々しく吹くといいます。南風と西風が数日ごとに入れ替わって吹くようで、西風はどちらかと言えば春一番に近い印象です。

 サンパウロに吹きこむ西風の春一番でイペーが咲き、その後数日間は穏やかな南風が吹き、次の西風でイペーが散ってしまうという印象の一句です。

 厳しかった寒さが緩み、春の到来を告げてくれる日本の淡いピンク色の桜とブラジルの黄色いイペー。春の花が散りゆくと、サンパウロはごく短い期間の春日和が訪れ、日中はあっという間に夏日を迎えてしまうのが恒例です。


サンパウロ市内に咲くイペー・アマレーロとその果実

サンパウロ市内に咲くイペー・アマレーロとその果実


サンパウロ市内で散ったイペー・アマレーロ

サンパウロ市内で散ったイペー・アマレーロ



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