ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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Panettera ZNの名物の1キロのコッシーニャ

Panettera ZNの名物の1キロのコッシーニャ

 「○分以内に××を全部食べたら無料!」

 ご当地で親しまれている料理でこのような遊びが発生するのはブラジルも同じです。

 サンパウロ市内のパン屋さんは、大抵簡単な食事や軽食を取ることができます。

 同市内のパン屋さんの一軒、パネッテーラZN(Panettera ZN)では、ブラジルを代表する軽食メニュー、コッシーニャを1人で10分以内に食べたら無料という名物企画を実施しています。

 ただし、そのコッシーニャは重さ1キロです。


ブラジルの経済誌でも紹介されたPanettera ZNの1キロのコッシーニャ(上写真の右。中央は通常サイズ、左はミニ)

ブラジルの経済誌でも紹介されたPanettera ZNの1キロのコッシーニャ(上写真の右。中央は通常サイズ、左はミニ)

 コッシーニャは今日のブラジルの国民的料理と言える軽食です。日本でもブラジル料理が食べられる店に行けば必ずある料理です。

 鶏のモモ(ポルトガル語でコッシャ/COXA)を逆さまにした形であることから小さな鶏のモモを意味するコッシーニャ(Coxinha)の名が付けられています。小麦粉やマンジオッカ(キャッサバ)などの生地の中に、味付けした鶏肉やカトゥピリというチーズのようなクリームが詰められた揚げ物です。

 パン屋さんや軽食を食べられるバールのカウンターならどこにでも並ぶメニューですが、通常は1個100グラムほどで、2個も食べればかなり満腹になります。通常のサイズ以外にミニ・コッシーニャも最近はおなじみで、こちらは100グラムで5、6個くらいの量になります。


Panettera ZNの入店カードにデザインされた1kgのコッシーニャと通常サイズ、ミニサイズのコッシーニャ

Panettera ZNの入店カードにデザインされた1kgのコッシーニャと通常サイズ、ミニサイズのコッシーニャ

 そんなコッシーニャをあえて1キロのサイズにして10分以内に1人で食べ切るという企画。2014年に始まったそうですが、始まった頃の週は珍しい話題で平日だけで60人が挑戦し、12人が食べ切ったということもあったそうです。その後も多くの人がチャレンジしてきて、短期間で販売量も相当数に上ったということで、ブラジルの経済誌でも紹介されました。

 もし食べ切れなかった場合は、1個32.90レアル(約1000円)になります。

 今では少し熱も収まり、そう多くのお客さんが挑戦することもありませんが、毎日店内の保温機には1キロのコッシーニャが大きく輝いています。入店する時に受け取る支払い用のカードのデザインにも、名物のコッシーニャと通常サイズ、ミニサイズのコッシーニャが並んで当店のいち押しメニューとして光を放っています。


保温機に置かれたPanettera ZNのコッシーニャ

保温機に置かれたPanettera ZNのコッシーニャ


ブラジルの経済誌でも紹介されたPanettera ZNの1キロのコッシーニャ

ブラジルの経済誌でも紹介されたPanettera ZNの1キロのコッシーニャ


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