ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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エクアドルから持って来た織機で製作するミサンガ

エクアドルから持って来た織機で製作するミサンガ

 南米でおなじみのグッズの一つと言えば「ミサンガ」。腕や足に巻くカラフルなひもです。ミサンガはポルトガル語ではビーズを意味し、文字通りビーズでできたミサンガもありますが、リボンや糸で編んだひもは、ボンフィンやフィッタと呼ばれています。

 そんな糸で編んだミサンガに、好きな言葉と模様を入れて、目の前でたった3分で完成させてくれる露天がサンパウロに出現しています。製作するのはエクアドルのオタヴァロ出身のブライアン・カンドさん(20)とそのお姉さんのエリカさん(22)です。


ブライアンさんの露店で製作・販売しているミサンガの見本の山

ブライアンさんの露店で製作・販売しているミサンガの見本の山

 ブライアンさんとエリカさんは、織物の産地で有名なエクアドルのオタヴァロで、同地の民族衣装である刺しゅう入りのベルトを製作する父親の下に生まれ育ちました。ブライアンさんもエリカさんも、8歳ごろから織機の使い方や刺しゅうを自然と覚えたそうです。


ブライアンさんの露店で製作・販売しているミサンガの案内

ブライアンさんの露店で製作・販売しているミサンガの案内

 父親が既にサンパウロで働いていたことから、3年前にその後を追って仕事を求めて同地に移住。外国人でもブラジル人でも生計を立てるのが難しい昨今、ブライアンさんは週末や平日、幼少の頃より身に付けた織物技術を生かし、サンパウロのボリビア人街の露店でオリジナルミサンガを製作・販売するようになりました。


ミサンガを製作するブラィアンさんと完成を待つお客さんたち

ミサンガを製作するブラィアンさんと完成を待つお客さんたち

 エクアドルから持って来た手製の織機を使ってお客さんの目の前で作ってくれるミサンガ。驚くのはその製作スピードです。お客さんが選んだ言葉と装飾模様を織り込んだ20センチほどのミサンガなら、2、3分で完成します。

 既成の商品ではなく、目の前で製作してくれることの珍しさから、順々にお客さんが出入りします。細かな作業を手足を使って巧みにこなす様子に、大人も子どもも目が釘付けです。

 価格は一つの単語を入れて5レアル(約170円)、二つの単語を入れて10レアル(約320円)。


ミサンガを製作するブラィアンさん

ミサンガを製作するブラィアンさん

 世界各国からの移民や難民を受け入れているブラジル、そしてサンパウロ。2000年前後から増加してコミュニティーが形成されてきた国の一つがボリビアです。南米の先住民は伝統的に手芸が得意なことから、サンパウロでも多くのボリビア人の移民が縫製業に携わってきました。同じ南米スペイン語圏のエクアドルの手芸文化も、サンパウロのボリビア人街にごく自然に溶け込んでいます。


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