ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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優勝トロフィーを受け取るコンゴ民主共和国のチーム

優勝トロフィーを受け取るコンゴ民主共和国のチーム

 世界には国情によりFIFAのサッカーW杯に出場できない国々があります。でももし、全世界が平和で等しくそれぞれの興味や才能を発揮する機会に恵まれていたら、本当のサッカー王者はアフリカ諸国になる可能性は大いにあるのではないでしょうか?

 そんなことを思わされるのが、6年前からサンパウロで始まった『難民と移民のサッカーW杯』です。NGOアフリカ・ド・コラソンが主催、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際移住機関(IOM)、サンパウロ市及び数社の民間企業が後援しています。


コンゴ民主共和国とニジェールの決勝戦

コンゴ民主共和国とニジェールの決勝戦

 今年はブラジルの主要6都市で地方戦が開催され、最後の地方予選が10月4日に始まり、決勝戦が20日にパカエンブー・スタジアムで行われました。参加選手は各国からブラジルで難民(難民申請者および認定難民)および移民となった人々で構成されています。

 サンパウロ大会に出場したのは16カ国。ギニアビサウ、タンザニア、レバノン、マリ、ベネズエラ、カメルーン、韓国、コンゴ民主共和国、トーゴ、コロンビア、ハイチ、ガンビア、アンゴラ、ナイジェリア、ニジェール、ベニン。決勝に勝ち進んだのはコンゴ民主共和国とニジェールでした。


優勝で喜びに沸くコンゴ人たち

優勝で喜びに沸くコンゴ人たち

 決勝戦は両国出身のサポーターの熱い応援も飛び交う中、熱戦が繰り広げられました。プロ選手ではなくても、体格も良く若い選手たちばかりでエネルギッシュです。

 試合結果は2対0でコンゴ民主共和国が優勝。

 優勝が決まるとアフロステップを踏みながら喜びを大いに表現するコンゴ人の選手とサポーターたち。表彰式でもコンゴのポップミュージックが流れ、合図をせずとも嬉しい時は一斉に体が踊り出すのがアフロ流です。


準優勝のトロフィーを受け取ったニジェールチーム

準優勝のトロフィーを受け取ったニジェールチーム

 各地方戦で優勝したギニア・コナクリ、アンゴラ、カーボ・ヴェルデ、レバノン、コロンビア、コンゴ民主共和国が、11月下旬にリオデジャネイロでブラジルチャンピオンを決定します。決勝には数カ国の難民と移民で構成された特別チームも優勝を競います。

 同イベントに日本はまだ参加していませんが、サンパウロ大会の責任者でギニアビサウ出身のブライマ・マネ氏は、「日本も大歓迎」とコメント。

 世界各国からブラジルに集まった人々の出身国の状況は命すら危ぶまれる社会もありますが、各国出身のサッカー愛好家が参加する『難民と移民のサッカーW杯』の勝敗は、国情を超えた愛と平和のイベントとなっています。


コンゴ民主共和国とニジェールの決勝戦

コンゴ民主共和国とニジェールの決勝戦


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