ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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『第6回難民と移民のW杯』のサンパウロ大会の開幕式で主催、後援の関係者とユニフォームを受け取った16カ国のチームのキャプテン

『第6回難民と移民のW杯』のサンパウロ大会の開幕式で主催、後援の関係者とユニフォームを受け取った16カ国のチームのキャプテン

 今年7月からブラジルの6都市で地方戦が開催されてきた『第6回難民と移民のW杯』のサンパウロ大会が、10月4日、サンパウロ市立パカエンブー競技場での開会宣言を経て始まりました。

 主催者は難民を支援するNGOアフリカ・ド・コラソン、後援には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際移住機関(IOM)、サンパウロ市及び数社の民間企業が関わり、ブラジルでの難民や移民への理解を深めることを目指す最大のイベントとなっています。今年はブラジル全体で39カ国46チーム、約1120人の選手が参加しています。


サンパウロの名門フットボールクラブ、パルメイラスの元名選手ギウマ―ル・ダ・コスタ大使からユニフォームを受け取るアンゴラチームのキャプテン

サンパウロの名門フットボールクラブ、パルメイラスの元名選手ギウマ―ル・ダ・コスタ大使からユニフォームを受け取るアンゴラチームのキャプテン

 サンパウロ大会への出場国は16カ国。ギニアビサウ、タンザニア、レバノン、マリ、ベネズエラ、カメルーン、韓国、コンゴ民主共和国、トーゴ、コロンビア、ハイチ、ガンビア、アンゴラ、ナイジェリア、ニジェール、ベニン。

 5日、6日には4強を決める全12試合が実施され、ギニアビサウ、コンゴ民主共和国、ガンビア、ニジェールが13日の準決勝、20日の決勝へ進むチャンスを獲得しました。昨年のサンパウロ大会の勝者はニジェールでした。


6日の4強決定試合の一つ、コロンビア対ガンビア

6日の4強決定試合の一つ、コロンビア対ガンビア

 出場チームはアフリカ諸国が中心で、黒人選手が中心の試合そのものも見所ですが、試合前の結束を高める時の祈り方や歌って独特のステップを踏みながら入場してくる様子、勝利した後もエネルギッシュな歓喜が飛び交う様子はユニークです。

 世界最強を決めるFIFAのW杯とは一味違う、国情が困難でFIFAには出場できない国でも、サバイバルをかけてブラジルまで難民や移民として生活するようになった人々も少なくない、生命力と文化力のエネルギーが伝わってくるようなW杯です。

 出場国はアフリカが多いイメージですが、サンパウロ大会の責任者であるギニアビサウ人ブライマ・マネ氏は、
「ブラジルへの世界各国からの移住者に開かれたイベントです。もちろん、日本も参加出できます」
と話します。同W杯に日本が参加することになったらどんな試合になるのか観られる日があれば楽しみです。


開幕式であいさつする『第6回難民と移民のW杯』サンパウロ大会の責任者であるギニアビサウ人出身のブライマ・マネ氏と全体のコーディネーター、シリア出身のアブドゥルバセット・ジャロール氏

開幕式であいさつする『第6回難民と移民のW杯』サンパウロ大会の責任者であるギニアビサウ人出身のブライマ・マネ氏と全体のコーディネーター、シリア出身のアブドゥルバセット・ジャロール氏


『第6回難民と移民のW杯』サンパウロ大会の開幕式に参加した出場国のキャプテンたち(前列)

『第6回難民と移民のW杯』サンパウロ大会の開幕式に参加した出場国のキャプテンたち(前列)


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