ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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携帯電話の修理店『ブラジシリオ』

携帯電話の修理店『ブラジシリオ』

 ブラジル地理統計院(IBGE)の統計によると、8月までの失業率は、2012年以来最悪の14・4%を記録したと、30日付の現地紙のサイトで報じられています(サンパウロのニッケイ新聞より)。

 サンパウロでも多くの人が失業し、労働時間が縮小され、家賃や光熱費などを支払えない人も続出しています。

 雇用がなければ、自分で作るしかありません。そんなシンプルな発想を地で行き、チャンスを見つけてコロナ禍の大変な状況で自分の仕事を始めている海外からの移民もいます。

 そんな人々に、シリア戦争を逃れてブラジルに渡ってきたシリア人がいます。


アランさんとアブドゥルバセットさん

アランさんとアブドゥルバセットさん

 ブラジルに来て6年になるシリア出身のアブドゥルバセット・ジャロールさん(30、アレッポ生)は、10月末に携帯電話のアクセサリーや修理を請け負う店『ブラジシリオ』(Rua Onze de Agosto,64-Sé)を友人のシリア人のアランさん(27)とオープンしました。

 「パンデミックになってからオンラインでの仕事や授業が増え、携帯やパソコンが故障することが増えたと言うニュースを読みました。それで、店を始めることにしました」
 
 アブドゥルバセットさんもアランさんもシリアやレバノンで携帯電話に関する仕事に関わっていました。ブラジルで難民となり、ブラジルでまともに生活できる雇用を得ることの難しさに直面してきましたが、イベント業や講演活動など、個人事業主として仕事をしてきました。しかし、イベント業などはパンデミックとなって特に大きな打撃を受けた職種で、仕事の状況は深刻化しました。

 そうした中、良い場所を借りることができる話が舞い込み、その話を受けて2週間後には小さなスペースで店を開くことになりました。

 「今はパンデミックで通常よりも人の往来も減っています。真面目に働いても泥棒や強盗に遭うリスクもあります。それでも、何もしないよりはするしかない状況です」
とアブドゥルバセットさんは友人と危機を乗り越えようと模索しています。

 シリア国外に約600万が難民として生活していると言われるシリア人。コロナ禍の打撃を受けて生活苦に直面している人が続出している中で、サンパウロではたくましく前進するシリア難民の姿があります。


携帯を修理するアランさん

携帯を修理するアランさん


『ブラジシリオ』のバナー広告

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