ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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6月11日に営業が再開したショッピングセンターで入口に並ぶ人々

6月11日に営業が再開したショッピングセンターで入口に並ぶ人々

 サンパウロでは6月11日からショッピングセンターなどへの営業自粛が緩和されました。その営業時間は1日限定4時間。午前中なら午前6時から10時まで、午後なら午後4時から8時までです。

 ショッピングセンターの再開により、市内のショッピングセンターでは特に若いカップルを中心に店内で手をつないで散歩する様子が多く目につきました。


ショッピングセンターの入り口で体温を測る様子

ショッピングセンターの入り口で体温を測る様子

 店内への入館者数の制限はありますが、市内の目抜き通りに位置するショッピング・シダージ・サンパウロでは、午後4時の開館と同時に特に混乱する様子もなく、入口に並んだ行列も、入場時の体温チェックをパスすればスムーズに入館して行くことができました。

 もちろん、マスクは着用。店内のあちこちには足で踏んで使用できるアルコールも設置されています。エスカレーターの乗り降りの場所や館内の目立つ場所には、人との距離を取ることや手洗いとアルコール使用を啓発する映像が流されています。


ショッピングセンター内に設置された人との距離をあけるように注意を促す案内

ショッピングセンター内に設置された人との距離をあけるように注意を促す案内

 依然としてショッピングセンター内でも飲食店は営業しておらず、いつもよりは客足は少ないものの、かえって混みあうこともなく安心して気分転換ができる散歩コースの様な雰囲気です。

 コーヒーや大豆の生産量、サッカーW杯の優勝回数など、ブラジルは世界トップを誇る事柄も多い中、皮肉にもコロナウイルスによる死亡者数が世界二位にランクインし、不名誉な一位を獲得しかねない状況にあります。人口密度など、総合的な割合から見ればトップでもないという意見もありますが、市民は自粛のストレス、経済活動の停滞によりそろそろ耐えかねる雰囲気が出てきています。

 マスクを着用し、人との距離を取り、入店時や帰宅後には手洗いとアルコール消毒をまめにするということを除いては、ごく普通の日常生活を営んでいる人がほとんどとはいえ、積極的に外出して余暇を楽しもうという空気は流れていません。死亡者数が減らない中での経済活動の規制緩和への試み、今後の状況がまだ見通せないブラジルです。


ショッピングセンター内に設置されたアルコール

ショッピングセンター内に設置されたアルコール


ショッピングセンターの営業が再開されても、館内の飲食店はまだ閉店している

ショッピングセンターの営業が再開されても、館内の飲食店はまだ閉店している


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