ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2020.7

次の月へ
S M T W T F S
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

NGOアフリカ・ド・コラソンとプロジェット・パラベンス主催のセスタ・バジカが配布される様子

NGOアフリカ・ド・コラソンとプロジェット・パラベンス主催のセスタ・バジカが配布される様子

 コロナウイルスによる仕事への制限により、失業者が増えているサンパウロ。3月に外出自粛が始まってからこの三カ月で家族が食べる食料も購入できない人々が続出しています。

 ブラジル政府は緊急援助金の支給を始めましたが、必要とする人すべてに行きわたらず、その様な人々を救うためにもっとも力を発揮しているのが、個人の寄付金です。


セスタ・バジカを受け取るために身分証明書を見せて登録を確認する様子

セスタ・バジカを受け取るために身分証明書を見せて登録を確認する様子

 サンパウロで最も困窮状態に陥っている人々の集団の一つが難民と移民です。非正規雇用、個人事業主、フリーランス、飲食業などで生計を立てている人が多く、職種による就労制限がもっとも多く出ています。

 近年、サンパウロ市内には難民と移民を支援するNGOが複数設立されていますが、現在、それらのNGOが主に取り組んでいる活動がセスタ・バジカ(基本の保存食料品の詰め合わせパック)の配布です。


セスタ・バジカの配布時に行われている無料の健康相談

セスタ・バジカの配布時に行われている無料の健康相談

 3月の外出自粛が始まってから生活困窮者が続出することをいち早く見こして、登録制でセスタ・バジカの配布に取り組んできたのがNGOがアフリカ・ド・コラソンです。

 同NGOでは、これまで4月12日の第一回目の配布から6月7日までに、サンパウロ以外にポルトアレグレ、フロリアノポリス、クリチバ、リオデジャネイロ、ブラジリアといった難民と移民が集住している都市で合計1800箱のセスタ・バジカと衛生用品を配布しました。

 一箱のセスタ・バジカには、米5キロ、フェイジョン1キロ、砂糖、塩、ビスケット、小麦粉、油、パスタ、トマトソースなどが入っており、値段にすると約30レアル(約670円)ほどです。サンパウロ市内の配布日には一回で150箱から300箱を配布するのが恒例になっています。

 それらの費用は、個人の寄付金や有志の慈善団体の寄付で賄われています。


NGOアフリカ・ド・コラソンが250レアルの個人の寄付を受けた証明書

NGOアフリカ・ド・コラソンが250レアルの個人の寄付を受けた証明書

 「先日も個人から250レアル(約5600円)の寄付を受けました。」
と話す同NGOのジャン・カトゥンバ代表。6月7日にはプロジェット・パラベンスという慈善団体の支援も受けて、ボリビア、ベネズエラ、ボリビア、パラグアイ、アンゴラ、コンゴ、ナイジェリア、ネパール、バングラディッシュ、フィリピン、キューバ、ベラルーシなど、約20カ国の難民や移民にセスタ・バジカが配布されました。

 セスタ・バジカの配布以外にも、医者もこの活動に参加して、体調のチェックの検査も行われました。

 政府からの支援を待つよりも心ある個人の思いやりで社会で困難な状況にある人を救うのが間違いなくブラジルのスタイルの一つで、コロナウイルスの影響によりその様な活動がより目につく今日この頃です。


セスタ・バジカを受け取るために列に並ぶ難民や移民の人々

セスタ・バジカを受け取るために列に並ぶ難民や移民の人々


レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

タグ:ブラジル

  • 70 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives