ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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カップ入りのケーキである「ボーロ・デ・ポッチ」

カップ入りのケーキである「ボーロ・デ・ポッチ」

 サンパウロでコロナ禍に入ってから広がりを見せたお菓子が、「ボーロ・デ・ポッチ」と呼ばれるカップに入ったケーキです。

 ボーロ・デ・ポッチは、以前から商品の一つとして販売している店もあり、ホームパーティーでは手作りで持ち寄る人もいました。しかし、コロナ禍で外食の代わりにデリバリーが増えたことから、持ち運びやすいボーロ・デ・ポッチに注目が集まることになったのではないかと予想されます。

 パンデミック前には見かけなかったボーロ・デ・ポッチを専門に販売する店も現れました。


「ボーロ・デ・ポッチ」の専門店

「ボーロ・デ・ポッチ」の専門店

 サンパウロ市内のメトロ、バハ・フンダ駅の構内には、今年中ごろにオープンしたボーロ・デ・ポッチの専門店「ボーロ・カゼイロ・ノ・ポッチ」があります。カップに入ったケーキが主力商品です。

 カップ入りのケーキは、基本的に2段重ねのケーキ生地の間にクリームとフルーツが挟まれ、上にクリームがかけられ、最後にふたで閉じられます。スプーンでプリンやムースの感覚で食べられます。


様々な味が並ぶ「ボーロ・デ・ポッチ」のメニュー

様々な味が並ぶ「ボーロ・デ・ポッチ」のメニュー

 同店のボーロ・デ・ポッチは、大小のサイズがあり、15種類の味があります。既に冷蔵に入れて用意されています。

 種類によっては、グルテンフリーや卵不使用の商品もあります。また、ボーロ・デ・ポッチだけでなく、従来の焼ケーキも販売されています。


「ボーロ・デ・ポッチ」がストックされた冷蔵庫

「ボーロ・デ・ポッチ」がストックされた冷蔵庫

 ブラジルでは食事の後、必ずケーキやプリン、クッキーなど、甘いデザートが必要な人が少なくありません。デリバリーであっても同じことです。

 コロナ禍になってから、以前はボーロ・デ・ポッチを販売していなかったレストランでも、冷蔵庫にボーロ・デ・ポッチが並ぶようになった店もあります。

 ケーキ生地を使用したものだけでなく、ビスケットを砕いたものとコンデンスミルクやフルーツを重ね、生クリームでデコレーションするようなボーロ・デ・ポッチも見られます。

 作り方はシンプルですがおいしく食べられ、運ぶのに便利なボーロ・デ・ポッチは、ポストコロナでも店頭に定着していくのではないでしょうか。


レストランの冷蔵庫にストックされた「ボーロ・デ・ポッチ」

レストランの冷蔵庫にストックされた「ボーロ・デ・ポッチ」


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