東欧の国々のコミュニティが結束する露天市
2022.03.29 up
サンパウロ市内の東ヨーロッパのフェイラ
サンパウロ市内では毎月1回、東ヨーロッパの国々のコミュニティのフェイラ(露天市)が開催されています。パンデミックで2年ほどは中止されていましたが、今は再開され、以前からサンパウロ市内の特別なイベントの一つとして認定されています。
フェイラには、ロシア、ウクライナ、リトアニア、チェコ、ハンガリー、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、スカンジナビア諸国、アルメニアなどのグループが出店してきました。
現在、世界が注目するウクライナのコミュニティの露店も複数出店されていますが、店主のウクライナ系の子孫もとてもナーバスになっています。既にウクライナからブラジルに到着した人もいるというニュースが流れましたが、サンパウロのウクライナ名誉領事であるジョルジさんによると、広く取材なども受け入れられる状況ではないとのことです。
ウクライナ・コミュニティの立ち並ぶフェイラの一角
ヨーロッパとは言っても、東ヨーロッパはイベリア半島を始め、植民地時代よりブラジル文化の中心となってきたアフリカや先住民の文化とは異なる面も少なくありません。そのため、東ヨーロッパにいた時は、異なる国や文化の土地に暮らしていたはずの人々も、ブラジルでは、スラブ文化、東ヨーロッパ文化圏のグループとして緩やかに結束してきました。
フェイラが開催されている場所は、20世紀初めごろから東ヨーロッパの国々から移民した人々が定住して来たビラ・プルデンテ地区の通りです。ビラ・プルデンテ地区の中でもさらに、かつてはロシア、ウクライナ、リトアニアからの移民が集住する地区に分かれ、各地区には、ロシア正教会、ウクライナ正教会、リトアニアの教会がコミュニティのシンボルとなっていました。
ウクライナのフェイラ
ロシアとウクライナの間での緊張状態が続いているのとは裏腹に、サンパウロ、ブラジルでは、ウクライナとロシアはもちろん、世界各国の移民とその子孫が、起源の国を身近に思いながら平和的に共存しています。
世界が平和になるためには、言葉で表すのは難しいですが、良い面のブラジル的な感覚に学べる部分があるように思います。
ロシアのフェイラの一つ
ロシアほか様々な国のフェイラが並ぶ東ヨーロッパのフェイラ
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