ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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 7月2~10日、サンパウロで隔年開催されている本の国際ビエンナールが開催されていました。
 
 ブラジルを中心に著名な出版社が幅い広いジャンルの書籍を紹介、販売する中で、ブラジルでは少数派のイスラム機関の参加するブースが設置されていました。

 同ブースでは、ブラジルでは影響力の高い欧米の文化の常識とは一線を画するイスラム圏での常識を紹介していました。その中で、イスラムの発明家が、子どもでも大人でも分かるように紹介されていました。


 ブラジルでは、世界で最初に飛行したのは、ブラジル生まれのフランス人の子ども、サントス・ドゥモンとされています。日本の常識のライト兄弟の名前はあまり一般的ではありません。

 サントス・ドゥモンもライト兄弟も、20世紀初めに飛行して世界にその名をとどろかせましたが、イスラム文化圏ではそれよりはるか1000年前、9世紀に飛行を成功させた人物がいました。イブン・フィルナースという人物で、イスラム圏では最初の飛行成功者として歴史の常識となっており、スペインのコルドバにある橋やバグダッドの空港でもその名が記念して記されています。着陸には失敗したものの、今日まで彼の功績は称え続けられています。


 イブン・フィルナースの他にも、医学や航海術、教育者、哲学者など、イスラムの先駆者たちがガラスケースの中の模型や子供向けのカードになって紹介されていました。

 7枚の人物カードが、ティーパックのようにパッケージして、きらきら光るコーランの横の木箱に詰められて配られていたのがイスラム文化らしい印象でした。

 イスラムブースでは、欧米圏で誤解されているイスラム像への誤解を解くために、イスラム移民の歴史やイスラムへの理解を深める漫画も配布されていました。




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