ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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午前6時から午後8時まで無料と記されたメトロの改札口

午前6時から午後8時まで無料と記されたメトロの改札口

 今年はブラジル全国の市長選挙と市議会議員選挙の年です。4年に一度実施されます。

 第一回目の選挙は10月6日に投票が行われ、市長選でどの立候補者も過半数以上の投票数を獲得できなかった自治体は、第二回目の選挙が実施されます。そのため、10月27日にも全国51の自治体で再選挙が行われました。ブラジルには連邦直轄区の首都ブラジリアを含めて27の州都がありますが、サンパウロ市を含めた15の州都で再選挙となりました。


選挙の日は、通常の日曜日よりも終日人出が多いメトロのプラットホーム

選挙の日は、通常の日曜日よりも終日人出が多いメトロのプラットホーム

 サンパウロ市を含め、ブラジルでは選挙の日には公共交通機関での移動が無料になります。ブラジルでは投票は義務で、投票に行かなければ少額ですが罰金を支払わなければなりません。

 選挙人は公に登録された場所で投票する必要があります。通常、自宅の近くに登録されていることが多いですが、仕事や勉強、引っ越しをして離れた地域に暮らしている場合は移動しなければなりません。そのため、公共交通機関であるメトロの料金は午前6時から午後8時まで無料となり、カードやチケットを通さなくても改札ゲートを次々に進んでいけます。市バスも終日、日曜日は無料です。


選挙の日は改札口でチケットやカードを通さずに通過できる

選挙の日は改札口でチケットやカードを通さずに通過できる

 選挙の日は、通常の日曜日よりも明らかにメトロも街角も人で込み合っています。選挙の帰りに、ついでに買い物や飲食店に立ち寄っているような人も心なしか多いような風景が広がっていました。

 サンパウロ市長に当選したのは、現職市長でブラジル民主運動党(MDB)所属のリカルド・ヌーネス氏で、2月にはブラジル日本商工会議所に迎えられて講演し、来年の大阪万博にも大阪市と姉妹都市であるサンパウロ市長として訪日したいと気合いを入れていました。親日派のヌーネス氏が今後4年間どのように市政を担っていくのかに期待が寄せられます。


27日の市長選の再選挙で勝利したリカルド・ヌーネス現市長

27日の市長選の再選挙で勝利したリカルド・ヌーネス現市長



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