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コンソラソン墓地のナイトツアーの一場面
今、サンパウロの観光で、特に若い世代で密かに人気となっているのが墓地のナイトツアーです。オンラインでの参加申し込みですが、開催日直前だと定員オーバーになっていることもある状況です。
このツアーは「ＲｅｃｏｎｈｅçａーＱｕｅ Ｔｅ Ａｓｓｏｍｂｒａ（あなたを驚かせるものに気づく）」という企画で、サンパウロの歴史と都市伝説を探訪するユニークな企画です。
南米ではアルゼンチンでも以前から、ペロン元大統領夫妻の墓のある豪華な墓地がツアーを実施していることがよく知られてきました。サンパウロにもユニークな歴史やエピソードは埋もれており、墓地を通じたオリジナリティあふれる学びの機会が提供されています。
コンソラソン墓地のナイトツアーの一場面
サンパウロには複数の由緒ある墓地があります。それらの墓地には、１９世紀後半から２０世紀前半にかけて作られた建築的・芸術的価値のある墓碑や彫刻が多く見られ、富裕層や著名な人物の墓もあります。
夜の墓地を歩くという、遊び心はありながらも真面目な企画で、参加者は、墓地を散歩しながら、ガイドの説明を通じてサンパウロの隠れた歴史、興味深いエピソードを見聞することができます。
日中の時間帯でも墓地のツアーは開催されていますが、あえて夜というユニークさが関心を引き、肝試し感覚から特にハロウィーン期間中は人気が高まっていました。
ガイドとナイトツアーを盛り上げるために顔にペインティングをした参加者
ツアーでは毎回テーマが設定され、紹介する墓も選ばれています。
例えば、１１月２０日は「黒人の日」であるため、同月のツアーでは、黒人のエピソードに関連する人物の墓も紹介されていました。
１１月２２日にコンソラソン墓地で実施されたツアーでは、奴隷制廃止運動の指導者として知られるルイス・ガマ（１８３０ー１８８２）の墓があり、今日まで敬意を表されている人物であり、墓にはＱＲコードまで付けられて、誰もがすぐに歴史上人物の説明が読める工夫も行われています。
コンソラソン墓地にある奴隷制廃止運動の指導者ルイス・ガマの墓地につけられたＱＲコード
サンパウロ市内のサンパウロ墓地の見どころが記された地図
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