ファッショナブルな給水器なら南米におまかせ
2024.07.30 up
レレレ用の給水器とコップ
南米のブラジル南部からアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイにまたがる平原(パンパ)で、インディオが飲んでいたことで知られるのがマテ茶です。マテ茶は今日に至るまで同地域の人々の間で日常的に飲まれています。
マテ茶には様々な種類があり、ブラジル南部ではシマロンと呼ばれ、通常はヒョウタン製のカップ(クィア)にたっぷりと茶葉を入れて熱湯を注ぎ、ボンバと呼ばれる下部に複数の小さな穴の開いたメタルのストローでお茶を飲みます。
同じパンパのマテ茶でも、パラグアイのインディオであるグアラニー族が伝統的に飲んできたマテ茶はテレレと呼ばれ、木や動物の角などで作ったカップ(グアンパ)に茶葉を入れて水を注ぎ、シマロンと同様に先に小さな穴がたくさん空いたメタルのストロー(ボンビーリャ)を使ってお茶を飲みます。
テレレとテレレを作るためのレモン水
シマロンもテレレも外出先にまで持って行って飲まれます。その際、水筒にお茶を入れて持ち歩くのではなく、外出先でも作りたてが飲めるように、給水器とコップをセットで持ち歩けるようなグッズが販売されています。特に車などで移動する場合はそのセットを社内に積みこんでいるのを見かけます。またパラグアイからの飛行機で移動する際にも機内への手荷物で給水器とコップのセットを持ち込むパラグアイ人を見かけます。
パラグアイからの飛行機の搭乗の手荷物としてテレレの給水機とコップを持ち歩く乗客
作りたてで常時飲める為の給水器は、形こそ大差はありませんが、そのカバーのデザインにこだわるブランドがあります。また、コップもかつては動物の角やひょうたんなどの容器が一般的でしたが、現在はプラスチックや陶器などを使用したモダンなタイプも製造販売されています。
時代とともに南米の土着の文化も確実に近代化していますが、お茶の苦みと味はそのままで、肉食文化の野菜不足を補うかのような植物由来のビタミン剤とも言えるマテ茶です。
テレレ用の給水器とボンビーニャとコップの持ち運び三点セット
モダンなデザインのテレレのコップ
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