格闘ゲーム大会が熱い注目イベントに
2024.09.04 up
「コミテ・アレーナ」の格闘ゲーム大会トーナメントの様子
米国や日本でも開催されてきた世界規模の格闘ゲーム大会EVOにインスピレーションを得た同様のイベント「コミテ・アレーナ(COMITE ARENA)」が、昨年からサンパウロで開催されています。今年は第二回目で、8月23日から25日まで同市内の会場で開催されていました。
日本発も多い格闘ゲームはブラジルでも多くのファンがいます。最近ではオンライン上でも盛んにプレーされていますが、オフラインでも同じ趣味の仲間で交流したいと思う気持ちは万国共通で、格闘ゲームを仲間と一緒にプレーしながら隣でテクニックをアドバイスし合うことで技術を向上できるというメリットもあります。
その様なことから、ブラジルでも各所で身近な格闘ゲーム仲間がオフラインで集い、日々の趣味としてゲーム大会をしているような状況がありました。そのようなメンバーを一堂に会してブラジル最大の格闘ゲーム大会イベントとなったのが「コミテ・アレーナ」です。
【会場の様子】
https://drive.google.com/file/d/16y7M29HfWcdpKjYLDvY1LdZ0RDrS6Qaj/view?usp=drive_link
「コミテ・アレーナ」の格闘ゲーム大会トーナメントを実況中継する人
今回の同イベントには3日間で約1,000人が集まり、15種類の格闘ゲームのチャンピオン大会が行われました。大会の知名度は去年よりもさらに上がっており、ブラジル全土やアルゼンチン、コロンビア、チリからの参加者も見られました。
参加者が増えるのも納得なのが、15種類のゲームの内2つのゲーム「ザ・キング・オフ・ファイターズXV」と「鉄拳8」の優勝者には、それぞれのゲーム発売元の株式会社SNKからは2025度のワールドチャンピオンのファイナリスト試合の出場権、そしてバンダイナムコグループからは2025年度のワールドツアーへの出場権と勝ち点が贈られるという特典があるということです。いずれも往復航空券と滞在費込みです。これらの優勝者は、世界各国の強者と海外で世界チャンピオンを競うことになります。
チャンピオンを目指すトーナメント戦は、観客が大型スクリーンに映し出された画面を見守る中、時には歓声を沸かせながら熱戦が続きました。各ゲームはファンには共有されている専門SNSの番組でもナレーション付きで実況中継されていました。
「コミテ・アレーナ」のスポンサーの一つ株式会社SNKの案内
ゲームというとオタクなどと言われた時代もありましたが、現在のブラジルでは熱心なゲームファンの中から、趣味が高じて、ブラジルではすぐに購入できない昔のゲーム機に接続するアーケードボードやコントロール機を制作する会社や、さらにはコントロール機に使用する専用の部品を生産する会社が設立されるなども出現しています。また、ファンには知られたオンライン格闘ゲームの著名ユーチューバーが現れるなど、確実にブラジルの中でのゲーム市場も出現しています。
このゲームの主催者であるパブロ・ロペスさん(42、ボリビアのサンタクルス生)は、今後もさらにこのイベントをブラジルの他州にも広げていきたいと願っています。実際、ブラジルでも若者を中心に日本のゲームやアニメに親しみを持つ人は多く、今後も拡大の可能性を秘めたマーケットと言えそうです。
ブラジルの会社が制作しているゲームのコントロール機の販売
「コミテ・アレーナ」の水度スペースの一つで昔のゲームで戦いを楽しむ人々
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