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サンパウロ動物園のアニマルナイトツアーで園内を歩く人々
コロナ禍が落ち着き始めた２０２２年７月からスタートした、サンパウロ動物園での夜間イベント「アニマルナイト（Ｎｏｉｔｅ Ａｎｉｍａｌ）」が引き続き人気を博しています。
アニマルナイトは日中の動物園の訪問とは異なり、午後６時半から午後１０時半まで開催されている特別なナイトツアーです。このユニークな体験では、夜行性や薄明薄暮性の動物たちが生き生きと活動する様子を間近で観察できます。夜の動物たちの行動をじっくりと見られるのはナイトツアーだけの特権です。
週末の土曜日のみ開催されていますが、現在、１２月、１月はブラジルの学校の夏季長期休暇中ということもあって、子供連れの家族や若いカップルや友人同士の来客が目立っています。
ライオンのコーナーの前で環境教育者とライオンの骨格を観察する子供
夜間見学では、ライオンやジャガー、フクロウ、ヘビなど、日中とは異なる一面を持つ動物に出会えます。特に子どもたちには、動物の骨格などを使った環境教育者の解説も人気で、学びと驚きが詰まった時間が待っています。
園内のルートは約２．５キロで、特別に設置されたライトや蓄光マークが安全に導いてくれ、闇夜の動物園を散歩するのは非日常感があります。また、自然環境を守るために懐中電灯やフラッシュライトの使用は禁止されており、動物たちに優しい照明が使われているのも特徴です。
夜は眠っているキリンの様子
ヘビ、カエルのほか、人気の「アホロテ（ウーパールーパー）」はそれぞれ特別な館が設けられており、夜にもギラギラと目を輝かせています。
ナイトツアーは一晩１３００人までの訪問客に限定されていますが、ブラジルの１２月、１月の暑い夏には日中の炎天下よりも夜の動物園の方が散歩もしやすく、活気に満ちています。グッズショップではブラジルらしい動物のぬいぐるみや雑貨類のお土産も充実しており、夜の香りと動物の鳴き声や虫の音に包まれた散歩コースは、忘れられない思い出の一夜になります。
カエルの館にいるカエルの一種
動物園のお土産ショップ
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