悪霊マサライを追い払った村
2011.01.21 up
悪霊マサライに襲われる村人
パプアニューギニアには、今でもいろいろな精霊や悪霊が棲んでいると人々に信じられています。パプアニューギニア山岳地帯のチンブー州に、ミンディマ村という村がありますが、この村は、村の山奥に住む悪霊マサライを退治した村として知られています。村では、その武勇伝が伝説となって伝わり、今は、観光客などや村の大事なお客様が来た時など、その話を劇にして演じてくれます。
村人に追われて逃げる悪霊
その話はこうです。昔、村人は、山奥へ、動物を狩猟に行ったり、山の木の実、草などを採集したりして暮らしていました。この山奥は、昔から悪霊が出るところとして知られ、村人も警戒をしていくのですが、それでも帰ってくることのない人が続発しました。
あるとき、家族で狩猟に出かけ、子供が一人いなくなってしまいました。お母さんが子供を探し回ると、ある洞窟から子供の泣き声が聞こえます。その家族は、すぐに村に帰って、村人総出で、洞窟に戻ってきて、悪霊をおびき出します。そして、勇敢に戦い、とうとう悪霊を退治するに至るというストーリーです。
とうとう悪霊を退治しました
単純明快が物語の進行なのですが、村人の迫真の演技は、アカデミー賞ものです。現地語での劇ですが、アクションが分かりやすく、言葉が分からなくても楽しめます。また、悪霊の姿の滑稽さ、村人がみんな骸骨のような恰好で出てくるのも印象的です。
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