パプアニューギニアのオープンなお葬式
2016.06.19 up
飛行機から出されるお棺を見つめる人たち
泥を全身に塗りつけて、彼らが見つめているもの・・・、それは、飛行機で運ばれてくるお棺です。パプアニューギニアでは、都会で働いていても、亡くなったら、田舎に運んで、そこで埋葬するのが、一般的です。
飛行機から出されたお棺を運ぶところ
首都ポートモレスビーで亡くなった人のお棺は、かなりの頻度で、飛行機で運ばれてきます。実は、首都とは、道が繋がっていないので、どうしても、飛行機で運ばなければなりません。そこで、待っているのが、泥塗した親戚たちです。
飛行機が着陸すると同時に泣き出す者も多く、何も知らずに一緒に乗ってきた乗客は、驚く方も少なくありません。感情が素直なパプアニューギニア人は、怒るときや笑うときも、全身で表現しますが、悲しむときも、その例にもれません。地べたを転げまわって泣く人もいます。
道ばたの店に並べられたお棺
お棺もよく、道ばたに立てかけられて売られています。日本では、あまりこのように売られるのは見ませんよね?
お棺を載せるための車
そして、お棺を載せる車は、赤や赤っぽい布のテープで飾られて、これまた、泥塗りするのです。
悲しみのために、地べたを転げまわって泣くような国民性、全て、泥塗することで、私達は、こんなにも悲しんでいるというのを表現しているのかもしれません。
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タグ:お葬式
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