電気スタンドの主流は組み立て式の電球タイプ
2011.04.10 up
スウェーデンで最も一般的な形の電気スタンド
スウェーデンの電気スタンドの多くは上の画像のようなスタンドに電球を取り付け専用カバーをかけたものです。
スタンドとカバーは別売りのことが多く、スタンドも色々な長さのものがあり、カバーも大小揃っていますが、その組み合わせが自由にできます。つまり自分の好きな電気スタンドを自分で組み立てるのです。
まさにDIYがより進んでいるスウェーデンならでは、かつ北欧らしくシンプルで機能的なデザインです。
分解するとこれだけの部品、スタンド、カバー、カバーを保護するため留めネジ、白熱電球
白熱電球をつける前のスタンドを上から見た状態
あかりを点けるとムード満点?
他のデザインの電気スタンドも白熱電球タイプがほとんど、蛍光灯を使ったものはスウェーデンではほとんど見かけません。
実は、蛍光灯は照度のわりに輝度が高いためチカチカしやすいため、眼科的な観点からも白熱灯のほうが目には良い、と聞いたことがあります。特に欧米に多い薄い色の目の人達は光にもより敏感なので、エコタイプの電球が流通する以前から蛍光灯を直接照明を使うのを避けていたため、細長い蛍光灯タイプの電気スタンドが流行らなかったようにも思います。
一般的によく知られているように、同じ明るさを出すには、白熱灯のほうが蛍光灯に比べて約3倍のワット数が必要、読書用電気スタンドの白熱電球が40~60ワットが主流であるのに対し、蛍光灯は15~20ワットです。
そのため「白熱灯を蛍光灯に変えることはエコのための手段」という宣伝を日本で見たこともありますが、蛍光灯の電気スタンドは目にはあまり良くない(最近は蛍光灯も改善され、目に優しいタイプのものも流通しているので事情は違うかもしれませんが)ので、私としてはこれはケースバイケース、というように解釈いたしました。
ご存知のように、白熱電球も最近は少ないワット数で明るさを出す省エネ型が多く出回るようになっています。電球自体の値段は高いけれど、長持ちし電気代が節約できるというタイプですね。スウェーデンの電球の流通状況は、現在は節約型が大半を占め、従来型は全体の2割足らずといったところです。
レポーター「山本 グィスラソン 由佳」の最近の記事
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