スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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スウェーデンで自転車を利用する人たちの様子を見ていると、手信号を使っている人が多いことに気づきます。全員ではありませんが、7~8割の国民が使いこなしている様子です。

「右に曲がります」と右手を差し出したりすることですが、日本でもそのような自転車マナーはあるものの、実際に使っている人は非常に少ないようです。
私自身正直なところ、手信号のやり方自体ほどんど理解できていません。

子ども達が小さいうちは、敷地内で遊ぶ目的での自転車利用が多いと思いますが、大きくなるに連れて道路を走ったりする機会が増えてきます。手信号も自転車に乗る大人を見て身に付いているように思います。


自転車に乗る人たち

自転車に乗る人たち

15歳未満の子どもは自転車利用時のヘルメット着用が法律で義務付けられていますが、大人でも利用者の約半分はヘルメットを着用しています。もちろん大人でも安全対策に越したことはないので良い慣習と言えますね。


市街地の自転車専用道路、進行方向も分かれています。

市街地の自転車専用道路、進行方向も分かれています。

自動車の交通規則も特に厳しいスウェーデンでは、やはり自転車マナーも強化されているように思います。
私はスウェーデンでは自転車を利用する機会はありませんが、慣れない手信号などを考えると、乗ろうと思うと何となく不安ですね。


少し郊外に行くと、歩道と自転車道が共通になった道路もあります。

少し郊外に行くと、歩道と自転車道が共通になった道路もあります。



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  • 2 コメント

2 - Comments

manより:

2012 年 12 月 06 日 00:43:35

はじめまして。
日本の自転車のあり方について、問題意識を持っている物です。

自転車の手信号、日本では、実はマナーではなく法律なんです。自転車は車両ですから、動きを周囲のトラフィックに明示するのは、当然と思いますが、ほとんどの人がやっていないので、法律で義務づけられているのを知らないのが無理もありません。なんと言っても警察官がやっていないのですから。

自転車の手信号については、道路交通法第53条1項によって義務付けられています。
違犯すると、5万円以下の罰金という罰則があります。

以下、道路交通法を引用

> 第五十三条
> 車両(自転車以外の軽車両を除く。第三項において同じ。)の運転者は、左折し、
>右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変
>えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わ
>るまで当該合図を継続しなければならない。

米国や欧州のいくつかの国で自転車に乗ったことがありますが、%100ではないかもしれませんが、私も多くの人が手信号をしているのを見ました。法律かどうかわかりませんが、車両としてちゃんと位置づけられていて車道を走っていますから、手信号は安全面でも、スムーズな通行にも意味があると考えているのだと思います。

ここ数年、日本では、自転車の位置づけや、走行空間について動きがあります。警察庁が、40年間の無策を反省し、去年から、まともなことを言い出しましたが、自転車は車両ではなく、歩行者の延長であるという意識が日本人に染みついていて、簡単には改善しません。日本では、自転車の歩道走行も法律違反であるにもかかわらず、まだ例外的にOK等と勘違いしている行政がが多く、自転車が走行しやすい歩道を造り続けています。

長年この「自転車の問題」を考えてきましたが、最近気がついたのは、自転車の問題以前に、日本では、歩行者がリスペクトされていないことに気がつき、ショックを受けています。歩行者が最優先される移動手段であることは、世界の常識で、日本でもさすがにそれは大丈夫だろうと思っていましたが、違いました。
信号の無い横断歩道で、横断しようとする歩行者がいても、ほとんどの車両が止まりません。自転車も。これは、違反で歩行者妨害です。ドライバーは、マナー程度に考えていて、止まれなかったら仕方がないというレベル。歩行者も知らないので、自動車が切れるまで渡らないわけですから、事故は起きない。だから警察も真剣には対策しません。
それから、歩道橋です。歩行者が車両と平面交差すると危険だと言うことで、歩道橋が出来ていますが、歩行者が優先で、危ないなら、車両を止めるのが当たり前で、歩行者に負担を強いるとは言語道断。車椅子の人や、乳母車のお母さんは、負担どころでは無く、移動の権利を失われています。
なんと、この歩道橋、道路の横断が危ないからと、地域や、歩行者側からの要望もあるようです。それが歩行者の安全の実現だというわけです。単に歩行者が迷惑を被っていると言うだけではなく、日本国民のほとんどが、自動車優先の脳みそになっているのでしょう。私もそうでしたし、それを知ってショックを受けました。

スエーデンでは、どうでしょうか? 高速道路などならともかく、一般的な県道や国道など、普通の生活道路に歩道橋ありますか? 私は海外で歩道橋を見た記憶が皆無なのです。数ヶ月前に、ベルギーの首都ブリュセルに行ったときも、地下鉄の駅が地下にあり、ショッピング街も地下にあり、そこを通って、交通量の多い道ををくぐる所はありますが、上に信号と横断歩道がありました。

歩行者がリスペクトされていない状態で、自転車が車両の中で、正しい位置づけになるはずがありません。歩行者の聖域である歩道での走行も横行していますし、歩行者妨害が日常化している中で、自転車が車両として、車道を安全に走れるようになるとは思えないのです。

ついつい、考えていることをつらつら書いて、長文になり申し訳ありません。

山本グィスラソン由佳より:

2012 年 12 月 11 日 16:13:02

コメント有難う御座います。
そう言われてみると、スウェーデンで歩道橋は見たことがありませんね。
自転車の問題以前に、歩行者優先ということを考えるべきとのこと、そのとおりと思います。

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