![街で一般的な電圧安定器。75,000ウガンダシリング(約3,000円)](../image/201384205517_1.jpg)
街で一般的な電圧安定器。75,000ウガンダシリング(約3,000円)
とある日曜の夜。自宅のパソコンで映画を見ていた私たちの耳に「シューッ」という異音が。その後すぐ、目の前のテーブルタップから煙と異臭が!!
「高電圧だ!」と小さく叫び、顔を見合わせたすぐ後、私たちはドタバタ…。主人はやけどしそうなくらい熱されたテーブルタップとパソコンのコンセントプラグを切り離し、私はリビングの電灯を消そうと立ち上がり…そうこうする間に隣家から「ボンッ」、「ボンッ」と外灯が高電圧によってショートしている音が聞こえてきました。
リビングの電気を消し、バックアップ用のソーラー充電器からのLEDライトに切り替え、あらゆるコンセントからプラグを抜き、一件落着。話ではよく聞いていたものの、我が家にとっては初めての体験となる「高電圧事件」でした。
![裏側には100V用と240V用の二つのコンセントがあります。](../image/201384205517_2.jpg)
裏側には100V用と240V用の二つのコンセントがあります。
アルアに来る電気は変電所などで調整させたものではなく、発電されたものがそのままダイレクトに届きます。そして電線はほぼむき出しなので雨が降ると漏電防止のため停電になるのは普通のことです。
そして、この高電圧問題も、よくあることなのですが…。これが厄介。
この日の晩、隣の大家さん宅は家じゅうの12個の電灯が壊れ、全部買いなおす…という事態に。安いものと言っても電灯一個は10,000シリング(約400円)しますから被害総額は120,000シリング(約4,800円)。我が家もうっかり寝る寸前に電気を点けてしまったため、寝室の2つの電灯が破損…。保障などない国ですから、高電圧が来るたびにこの出費が必要になるというわけです。いくら親切な大家さんであっても、「この分野の出費は各自負担で…」と気まずそうに借主にお願いするほど。
これがパソコンや他の電化製品に及ぶと被害は甚大に…!
なので、多くの家庭では家庭用電気安定器を購入し、最低限の電化製品を守っています。それがこの写真の機器なのです。
我が家でも初めての「高電圧事件」があった次の日に即購入し、パソコンや携帯などの電子機器の充電に使っています。
通常電圧が240Vのこの国で電圧計が375Vを指しているのを見た時は衝撃でした。高電圧で電灯がショートするときはスイッチからも火花がでるので感電することもありえるわけなんです!恐ろしいー。濡れた手では絶対にスイッチを触れません。
そんな不安定な電気でも、ないよりはあったほうが便利なのは事実。これからも仲良く付き合っていきたいと思います…。気を付けながら。
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4 - Comments
道下より:
2013 年 08 月 09 日 11:02:06
日本では原発問題の影響で、電力事情が「不安定」ではなく「不安視」されています。供給が滞ることはないですが、需要側には節電が大命題。しかし、この夏は各地で信じられない猛暑が続いているので、その命題とのギャップは避けられないですね。ちなみの十勝は涼しい夏といえそうです。
石田より:
2013 年 08 月 10 日 22:20:24
各家庭で安定化した方が良いのか、発電側で安定化して方が良いのか。
どちらがコスト的、運営的に良いのでしょう?
電気代はいかほど?
トミィより:
2013 年 08 月 13 日 02:49:43
>道下さま
節電…頭の痛い問題ですね。
我が家は昨年一年間、ソーラー発電だけで電力を確保していました。電力が「豊か」ではありませんでしたが、突然の停電の心配もなく最低限の明かりの確保と電子機器の充電ができていました。
公費ですべての家にソーラーパネルを付けるということも、日本なら短期間でできそうですが、どうなのでしょう?
>石田さま
発電側での安定化は期待できないかと思います…
なんといっても去年水力発電所が稼働するまでは、火力発電所の発電機に「間違った種類の燃料」を供給して機会が故障し何週間も停電になるということが常でしたから(苦笑)。
この国では何事も「自衛」が必須のようです。
石田より:
2013 年 08 月 18 日 23:51:48
!
了解です。
間違った燃料って(笑)…失礼!
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