豚肉からうかがう、暗黙の「住み分けルール」。
2014.07.17 up
豚を育てているのはクリスチャンコミュニティーの地域のみ。
クリスチャンとイスラム教徒が共存するこの街では、豚肉を買える地域が決まっています。
というのも、イスラム教徒は豚肉を食べないので、クリスチャンの住民が「気を遣って(?)」、イスラム教徒のモスク(礼拝所)の建てられていない地域で豚を飼育・販売しているからなんです。
ここウガンダでは鶏肉は高級品。なので鶏肉にはめったに手が出ず…、でも肉の中で一番安い牛肉は固くて臭いがきつく…。なので豚肉は手ごろな人気食材でもあります。ただ、売っている場所が郊外のことが多いので、なかなか買いに行けないのが残念なのですが。
でも、他の人を尊重することから始まった「住み分け」で、これで街の平和が保たれているんですから文句は言えません。
さて、今日も豚肉を買うため、主人に30分自転車をこいでもらいましょうか…。
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タグ:ウガンダ、カルチャー
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3 - Comments
道下より:
2014 年 07 月 18 日 15:31:44
豚丼がご当地グルメの十勝においては、イスラム圏の方々を呼び込もうとハラル料理の提供を検討中です。
トミィより:
2014 年 07 月 18 日 16:01:16
道下さま:そうですか! ハラルは今や世界基準になっているようですね。
ここは田舎の町なので、人目を気にして豚肉を「隠れて食べる」ムスリムが多いようです(笑)。カンパラなどの首都圏では、豚肉が堂々とムスリムコミュニティーでも売られているようです。
道下より:
2014 年 07 月 19 日 15:48:38
余り厳格に縛られていないようですね。我が家はしゃぶしゃぶが豚肉ですので、普段から牛肉よりも多く食します。どっちにしても食文化ではイスラム圏と相容れないところがありますかね。
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