国民的ごちそう、「オバンゴロ」が出来るまで。
2014.08.02 up
年季の入ったグラインドボードですりおろしていきます。
とある金曜日の朝。人々の興奮した声で目が覚めました。
カーテンから外をのぞいて納得。そう、みんなのごちそう「シロアリ」が大量発生したのです!
我が家とお隣さんのセキュリティーライトに群がってきたシロアリが、家の壁や外灯、飛ぶ仲間たちにぶつかって地面に落ち、落ちると羽が取れてしまうので逃げ場を求めてさまよっていたところを人間たちに捕獲されてしまうのです。
これが完成品。
雨降りの次の日に大量発生するため、しばらく雨が降っていなかった後のこの間の金曜日は前代未聞の量でした…。
10リットルバケツに満タン捕獲した隣人たちは最高の笑顔! 「オバンゴロ♪ オバンゴロ♪」と鼻歌さながらでご帰宅です。オバンゴロとは、シロアリで作る、ハンバーグのようなものです。
よく洗い、乾かしてからタマネギやニンニク、トマトなどと一緒にシロアリをすり身にし、ゆでて完成。
これはスペシャルな食べ物なので、オファーされた場合、断ってはいけません(冷汗)。一口でいいので食べなければなりません。
ホントに少ししか食べていませんが、言ってみればエビのすり身の燻製のような味わいです。アリと思わなければ美味しい食べ物ですよ。
タコやイカを平気で食べている以上、アリを否定はできませんが(笑)、この時期は食事に呼ばれるのがなんともスリリングな時期でもあります。
ちなみにこの街の人々が話すルグバラ語でアリは「オニャ(オンナ)」、アリ塚は「オトコ」と言います。なんとも不思議なリンクですよね。
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タグ:ウガンダ、食文化
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