幸運を運んでくる12粒のブドウ
2018.01.20 up
日本では12月25日が終わったら次は大掃除やおせちの準備など、お正月モードに突入します。スペインでは、クリスマスが12月25日に終わったらたら「はい、おしまい!」ではなく、東方三賢人が贈り物を携えてやって来たといわれる1月6日の公現祭まで続きます。どちらかというと子どもたちが三賢人からプレゼントをもらう1月5日の夜こそが大イベント! クリスマスデコレーションも1月6日まで続くのです。
というわけで、その間にあるお正月はクリスマスにかき消されてしまいがち。「お正月料理」と呼べるものもないんですよね…。
慣れるまでは鐘が鳴るのに合わせてブドウを食べ続けるのは結構大変だったりして…
とはいえ大みそかの夜から1月1日に日付が変わるときに「12粒のブドウ」を食べる伝統があります。年明けまでのカウントダウンに鐘が12回鳴らされ、その鐘に合わせてブドウを一粒ずつ口に入れます。一粒食べるごとに「お願い」をすると、そのお願いがかなうと言われています。1年は12カ月間あるから鐘は12回鳴らされ、それに応じてブドウも12粒。この「幸運を呼ぶ12粒のブドウ」はスペインの年越しには欠かせません!
日本でいう「除夜の鐘」と同じように、スペインでも各都市の市庁舎広場で年が明ける際に鐘が鳴らされます。人々は真夜中が近づくとブドウとシャンペンを片手に広場に集まり、広場での生の鐘に合わせて「12粒のブドウ」を食べ新年を迎えます。
わたしは自宅組。マドリードのプエルタ・デル・ソルにある時計台の鐘が12回鳴るシーンがテレビで生中継されるのを見ながら、テレビの鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べるのが通例です。
今年の年越しは不覚にもブドウを忘れており…オリーブ12粒とリンゴスライス12個で代用 さすがです友達ママ! 祈りが通じれば何でもいいんです…笑
今はイギリスに引っ越した私たちですが、年末年始には古巣のスペインを再訪。「ノチェ・ビエハ(大みそか)」にはバレンシアの友人宅で年越しをご一緒させてもらいました。子どもたちにも眠たい目をこすりつつ鐘に合わせて見事12粒のブドウを食べきりました!
今年もよい一年になりそうです。
みなさまにとっても健康と幸せに満ちた一年でありますように。
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