「後疫情時代」の留学展
2020.11.04 up
会場の世界貿易中心の2階
題字の「後疫情時代」は、最近よく耳にする言葉で、日本語で訳したら「アフターコロナ時代(注:『アフターコロナ』は、こっちで使ってみたら、『コロナウイルスの後ろに何があるの?』という反応でした)」といった意味になります。
この「後疫情時代」の取り組みは、6月からすでに始まっており、マスク着用の義務付け、連絡先の書き込みなどの決まり事はありますが、日常に戻りつつある雰囲気が出ています。
とはいえ、以前のような日常に戻るまでにはなかなか険しい道のりのようで、それを実感するものもあります。
海外留学は、留学先の国の渡航制限、安全状況がネックになり、これまでのようにはいかない感があります。毎年7月に開催されていた日本の留学展は中止になりましたが、9月には主に北米地区の大学・語学学校を扱った留学展が開催されたので、その様子を見てきました。
今回は、その様子を紹介します。
各ブースの配置図と講演プログラム
9月26、27日に開催されたこの留学展。
主に北米地区と英語圏の留学を扱っている団体が主催したものですが、現在の状況から考えると来場者で賑わうのは考えにくく、どうなっているか気になって見に行きました。
主催者側も、1人でも多くの方に来てもらおうと、先着順でもらえる記念品や抽選で当たる景品などのキャンペーンを用意していました。しかし、始まって20分足らずの13:20ごろに会場に到着した時は、来場者はまばら。私が名前などの個人情報を入力し、入場した際には、先着順の記念品がもらえるくらいでした。
入口そばにあった記念撮影のボード
中を回ってみると、出展した北米を中心とした英語圏の大学、各種学校のブースが並んでいました。新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、より多くの学校の出展が見込めたと思われ、会場も全部を使っているというよりは半分くらいにして使っている感じで、来場者の少なさと相まって寂しい雰囲気でした。
また、出展した各ブースの学校の担当者も台湾に来ることができないため、オンラインで来場者の問い合わせに対応していました。そのため、各ブースの机の上には、コンピューターかタブレット端末が備え付けられていました。
留学先の国家の入国対応状況
私が訪問したのは日曜日の午後だったこともあってか、時間が経つにつれ来場者も増えてきましたが、それでも空間には余裕があり、活発になる様子はあまり感じられませんでした。
そうなると、上の写真のような留学に二の足を踏まざるを得なくなってしまうような状況がネックになっているのを改めて実感しました。
説明会コーナー
説明会のコーナーでは、1時間単位で4回設けられていましたが、ここでも入って説明に聞き入る人は10人以下。話を聞くというより、椅子に座れるので休んでいる、という感じの方もいたようです。
私が印象に残っているのは、アメリカ在台協会の領事部の査証担当の方の説明会。担当のアメリカ人の方は、全部英語で説明を行っていましたが、途中で通訳が入ることは一切なく、最後まで進み、来場者からの質問も英語で出てきていたのは、本当に驚きました。来場者の英語力もさることながら、英語教育に対する意識の高さも伺わせるものだったように感じました。
来場者は少なかったですが、来場した人たちには将来の留学に向けた有意義な話が聞けるなど貴重な場になったようです。
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