台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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(左側奥から)体温計、消毒用アルコール

(左側奥から)体温計、消毒用アルコール

 1月23~29日の旧正月休みの連休開始に合わせ、新型コロナウィルスによる肺炎の感染対策を行なってきた台湾。1月28日に台湾内での感染者が初めて発見されてから、状況が変わってきています。

 この影響で、2月4~9日に開催予定の台北国際書籍展は5月7~12日に変更、2月6~9日に開催予定の台北国際ゲームショーは夏季(期日未定)開催に変更となりました。

 その一方で、1月31日~2月4日に開催の台北国際マンガ・アニメフェイスティバルは、すでに準備段階に入っていた関係で順延などの措置を取ることができず、そのまま開催となりました。


各ブースで見られた注意書き

各ブースで見られた注意書き

 その代わりに、入場時には体温計による検温とアルコールによる手の消毒、マスクの着用が必須となりました。

 これは会場の入口だけでなく、駐車場につながる入口前、各ブースでも徹底されていて、マスクの非着用者、体温が37.5℃以上の人の入場を規制していました。


開会式のテープカットも全員マスク姿

開会式のテープカットも全員マスク姿

 開会式でも来賓も主催者側の関係者一同全員マスク姿。
 来賓の祝辞ではマスクを外して行われましたが、マイクはアルコールによる消毒を絶えず行う徹底ぶりでした。


サイン会での注意書き

サイン会での注意書き

 また、サイン会では前出のマスク、アルコール検温は必須になるだけでなく、毎回必ず見られるゲストとの握手、記念撮影も禁止になり、その場で発熱などの異常が見られ、入場できなかった参加者には後日送付にて対応となっていました(上の写真の注意書きより)。

 これは上の写真の出版社と作家のサイン会だけでなく、どの出版社、作家でもほぼ同じでした。


注意喚起の張り紙

注意喚起の張り紙

 今回の新型コロナウィルスについては、私自身楽観視していたところがありました。

 1月29日に台北市内の理学療法科の病院へ行った際、受付でマスクを着用していないことを注意されました。連休中で周りに人が少ないこともあり、軽く流していましたが、今振り返るとMRTで移動中の車内は多くの人がマスク姿でした。
 翌30日も同じ病院へ行き、同じ注意を受け、「今度こそ本当に気をつけてください、法律で定められていますから」と釘を刺されました。更に銀行へ行った際には入口で検温を受け、移動の車輌、レストラン、スーパーなどでのマスク着用率は目視で95%以上。マスクを着用していない私が少数派でした。

 その前から兆候があったとはいえ、困ったのは29日以降、コンビニ、ドラッグストアなどでマスクが売り切れ状態になったこと(注;私が見ている範囲で)。それを受け、政府も全台湾への安定供給を図るために一括購入し、2月1日から1枚6元(約22円)で一人3枚まで購入可能になりましたが、情報を聞きつけた人たちがお店へ駆けつけ、こぞって購入したことで(2月2日時点)売り切れ状態は続いたままです。


 高額の転売目的などによるマスクの不当な買い占めは、刑法第251条の規定によって3年以下の懲役と30万元(約107万5268円)以下の罰金、また、傳染病防治法(日本の『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』に相当)第69条の規定で、医療機関で受診の際に渡航歴、接触歴などを正確に告知しなかった場合は最高で15万元(約53万7634円)の罰金を科すなど、規制も厳格になっています。

*2月14日付で日本への渡航に対し、第三級(注意喚起)が出されました。

 2月に連休や春休みなどで台湾旅行を計画している方は、この辺りに留意し、情報を集め、整理した上、行動していただけることを祈ります。


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