ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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アフリカ製品のフェイラを開くジアモウさん

アフリカ製品のフェイラを開くジアモウさん

 ブラジルのショッピングスタイルの一つと言えば露店市(フェイラ)。7月に入り、コロナウイルスの影響による外出自粛モードも緩和されてきた感があり、しばらく見かけなかった様々なフェイラも再開されるようになりました。

 まだ、以前よりは毎日の生活で急を要する商品でなければ、「なんとなく感染が怖い」という気分でフェイラへの消費者の足も遠のきがちですが、地道に商売を続ける人たちがいます。

 そんな一人がセネガル出身のジアモウ・ジオップさん(60歳)です。


お客さんを応対するジアモウさん

お客さんを応対するジアモウさん

 この5年から10年ほどでより目立つようになったのが、サンパウロ市内のヘプブリカ広場近くに立ち並ぶ、アフリカ製品を販売するフェイラです。

 ジアモウさんは2007年により良い生活を求めてブラジルに到着し、永住権も取得。2011年からこの通りで最初にアフリカ製品のフェイラを始めた女性です。

 「ブラジルの人たちがカラフルな服や布地を購入しているのを見て、どうしてアフリカからの輸入生地の販売しないのだろうと思いました。」
と話すジアモウさん。自宅では2台のミシンを使ってアフリカの生地を使った衣料品や小物類も制作し、販売しています。

 今はいくつものフェイラが立ち並び、ジアモウさんは周囲のセネガルを始めアフリカ出身の若者たちからは、通称ママ・アフリカとしてとても慕われています。


ジアモウさんのフェイラで人気商品のアフリ製布地のマスク

ジアモウさんのフェイラで人気商品のアフリ製布地のマスク

 「パンデミックの前までは午前8時から午後8時まで営業できましたが、今は午前10時から午後4時までの営業しか認められていません。ほとんど商品が売れない時もありますが毎日ここに来ていますよ。」
とジアモウさん。マスクを着用することもありますが、時によっては大きなスカーフを頭部から口元と肩周りまで、ファッショナブルに巻きつけてしまうのも印象的です。

 パンデミック以前ほどではないにしても、通りを歩く人々は増え、1時間に数人は立ち寄って商品を見ていく人たちがいます。今、よく尋ねられる商品がマスク。アフリカ柄のファッショナブルなマスクは売れ筋で、ほぼ完売状態です。

 コロナに負けず、サバイバルする人たちがたくさんいるサンパウロです。



アフリカ製の商品を販売するフェイラが立ち並ぶ通り

アフリカ製の商品を販売するフェイラが立ち並ぶ通り


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