戻りつつある日常を実感した高校バスケHBL(1)
2021.04.22 up
昨年11月時の様子(台北体育館より)
3月に高校バスケHBLの決勝トーナメントが台北アリーナで開催されました。
昨年10月下旬から予備予選が行われましたが、新型コロナウイルスの感染拡大対策の影響で、制限を設けながらの開催でした。
今回から、その様子を振り返りながら紹介していきます。
まずは、上の写真。
昨年11月の男子一次予選開催時の様子です。この時は、観客の実名登録、マスク着用、場内での飲食禁止が徹底され、マスクをずらしていたり、こっそり飲食していた人を見かけた時に場内スタッフが無線で連絡を取り合い、注意する姿が見られました。
高雄市(高雄中學体育館)で開催された女子予選より
昨年12月から今年1月に高雄で開催された男子二次予選、女子予選では、その直前に起きた市中感染の影響を受け、マスクの着用が観客だけでなく、ベンチで待機している選手、コーチ、チームスタッフにも徹底されるようになりました。また、TV中継用の会場である高雄アリーナでは、ハーフタイム時のダンスやゲームの際にも、ダンサーや参加者たちもマスクを着用するくらいでした。
交替したばかりの選手には、大体1分前後をメドに、ベンチ前に待機している場内スタッフがマスクの着用を促すようにしていました。
客席も、極力離れて座るよう、注意を促し、観客も素直に従っていました。
実質無観客の板橋体育館
1~2月に開催された男女8チームによる準決勝リーグも、開催直前に発生した桃園市の病院での集団感染を受け、これまでよりもさらに厳しい対応をとりました。
高雄でベンチにいる選手をはじめとするチームスタッフのマスク着用が義務付けられましたが、更に徹底され、コーチらがマスクを外して大声を出してコート内の選手に指示を出すことが禁止され、マスク着用の指示に従わない場合は、退場にすることが直前の代表者会議で決まりました。
テレビ中継がないサブ会場の板橋体育館は、規模が小さいことから、一般来場者の入場を禁止し、事前に出場チームから申請された上限200人の応援団のみ入場を許可しました。テレビ中継があるメイン会場の新莊体育館は、前出の出場チームの応援団の他、上限500人まで一般来場者の入場を認め、全日程終了後は速やかに退場するよう促していました。2会場とも、試合終了後の観客の導線をしっかり確立させ、出口で詰まることがないよう、最大限の注意も払われました。
ハーフタイム時のダンス。後方の電子広告のメッセージに注目
テレビ中継用の会場は電子タイプの広告が設けられていますが、そちらには、HBLを主催している高中体総(高校生のスポーツ大会を管理・運営している行政機関)が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために奮闘している医療従事者らを対象に、応援メッセージを入れました。
また、ハーフタイム時には、新北市の能仁家事商業職業學校の芸能科の生徒が医療従事者に敬意を表すダンスを披露しました。
この姿勢は、決勝トーナメントで予想していない形で返ってくるのですが、そちらは次回以降紹介します。
個人的な話ですが、この時驚いたのは実名登録時の質問用紙。
体の症状や疾病履歴だけでなく、動物との接触歴、移動に用いた交通手段の具体的な記述を行う欄も設けられていました。同じ時期に開催されていた台北国際ゲームショーと台北国際アニメ・マンガフェスティバルよりも更に細かかったので、驚き面食らったような感じになりました。
記者会見時の様子
決勝前に、台北市内のホテルで記者会見が行われました。
ここでは、これまで経験していた感染予防3原則*を再度呼びかけていましたが、今後の台湾でのイベント開催時には、この3原則が適用され、徹底されることが予想されます。
*1.入場時だけでなく場内でのマスクの着用義務付け、外すのは厳禁
2 .場内での飲食禁止(会場に設置された飲用水を持参したボトルに入れて飲むのは可)
3.入場時の実名登録と健康状態に関する質問の回答
決勝トーナメントでは、感染予防3原則の適用の他、入場制限が緩和されるなど、新しい対策を講じていましたが、詳細は次回以降紹介します。
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