戻りつつある日常を実感した高校バスケHBL(2)
2021.04.23 up
男子決勝の選手入場シーン
3月に開催された決勝トーナメントは、これまでの開催とは大きく変えてきました。
試合の開始時間を、10時(第1試合)、12時(第2試合)開始の部と午後4時(第3試合)、同6時(第4試合)開始の部と2部構成にし、チケットも各部ごとに入手しないと入場できない観客の入れ変え制を採用しました。
この日程では第2試合終了と第3試合開始の間の時間が大きく開くので、この時間を場内運営スタッフの休憩と客席の消毒・清掃時間に充て、感染対策も抜かりのないところを見せました。
出場各チームの応援団も、最大1000人まで開放し、入場制限、座席の使用制限も撤廃し、最後に開催された男子決勝では、台北市近郊にある新北市の学校同士の対決になったこともあってか、久しぶりに台北アリーナが満員になりました。
ティップオフセレモニーを行う衛生福利部の陳時中部長(右から3人目)
タイトルに「戻りつつある日常を実感」とつけましたが、今年のHBL決勝では、それを象徴する来賓が会場を訪れました。
準決勝女子第2試合では、昨年、日本でも感染対策のヒーローのような感じで紹介され、注目を集めた衛生福利部の陳時中部長が台北アリーナを訪問。ティップオフセレモニーではトスアップを行いました。その後、陳部長には、両チームのキャプテンから花束が贈呈され、スターティングファイブの選手たちと記念撮影となり、記者席後方の来賓席で観戦しました。
女子3位決定戦を観戦する頼清徳副総統(最前列右から4人目)
7日の女子3位決定戦には、頼清徳副総統が台北市第1選挙区選出の呉思瑤立法委員(上の写真で頼清徳副総統のとなりにいる右から5人目の女性)と元バスケットボール男子チャイニーズタイペイ代表選手の陳信安(呉思瑤立法委員のとなりにいる白いTシャツを着ている男性、右から6人目)さんと共に会場を訪問し、客席の最前列で観戦。
試合終了後は、3位決定戦に臨んだ台北市内にある両校のロッカールームを訪問し、選手たちを激励しました。
表彰式で優勝トロフィーを授与する蔡英文総統
頼清徳副総統の訪問からおよそ9時間後。
男子決勝のハーフタイム時に蔡英文総統が会場を訪問。試合を観戦し、表彰式では男女優勝チームに優勝トロフィーを授与し、記念撮影にも応じました。
HBLは2015年から台北アリーナで決勝トーナメントを開催していますが、この2日間ほど政府要人、関係者が来た日はなく、驚きを禁じ得ませんでした。同時に、2年ぶりに台北アリーナに観客を入れて開催し、賑やか且つ華やかな雰囲気に包まれたことで、日常が戻りつつあるのを実感するには十分すぎるくらいでした。
また、準決勝リーグで医療従事者を激励してきたことが、このような形で返ってきたように感じました。
男子決勝の優勝が決まった瞬間の様子
3月の決勝トーナメントを振り返ると、ワンサイドゲームが少なく、白熱した試合が多かった印象です。昨年の制限だらけで来場者がチーム・学校関係者と選手の保護者だけで開催された決勝トーナメントと違い、一挙手一投足に大きな歓声が上がるので、テンションが上がる雰囲気も醸成され、選手たちの気合の入り方も違ったように感じました。
特に男子の新北市立泰山高級中學(以下、泰山高中)は、準決勝をブザービーターの3ポイントシュート、決勝では最後の27.47秒で逆転(ベンチにいる選手が興奮して過剰に飛び出し、テクニカルファールを取られるおまけ付き)して勝ち、優勝を決めましたが、追い上げている時の声援の大きさに引っ張られるように選手たちのパフォーマンスと集中力が向上し、逆転につながったように見えました。
*参考
【準決勝】
https://www.youtube.com/watch?v=8z_xMIYH274
【決勝】
https://www.youtube.com/watch?v=28QUvQ0Eqco
この2週間後に、大学バスケUBAの決勝トーナメントも台北アリーナで開催されましたが、そちらの様子は改めて紹介していきますので、よろしくお願いします。
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