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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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帰路に着く前に試合を見つめる選手たち

帰路に着く前に試合を見つめる選手たち

 1年前、高校バスケHBLの男子決勝で最後の27秒で逆転負けを喫した新北市の南山高級中學(以下、南山高中)の様子を紹介しました。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2021421235451

 試合終了後に、許時清ヘッドコーチが涙に暮れる選手たちに残した言葉が話題になりました。その言葉を受けた選手たちの様子を、昨年11月の1次予選から見てきました。

 1次予選は3戦全勝。全く危なげない戦いを見せましたが、試合終了後、帰路に着く前に、後で行われた前年の優勝チーム・新北市立泰山高級中學の試合を見つめる選手たちの姿があり、決勝で悔し涙を流した無念を忘れていない様子がうかがえました。


2月の準決勝リーグ戦より

2月の準決勝リーグ戦より

 昨年12月の2次予選も全勝、2月の準決勝リーグも最終戦で光復高級中學(以下、光復高中)に敗れるまで、全勝を維持。その間、僅差で勝った試合はあったものの、チーム全体に安定感が感じられ、前年の無念を晴らそうという気持ちもみなぎっているように見えました。


残り33.27秒で3ポイントシュートを決め、同点に追いついた後、タイムアウトでベンチに戻る選手たち

残り33.27秒で3ポイントシュートを決め、同点に追いついた後、タイムアウトでベンチに戻る選手たち

 迎えた3月の決勝トーナメント。準決勝では2019、2020年と連覇を果たしている同じ新北市の能仁高級家事商業職業學校。第一クウォーターで38ー14として、序盤から優位な状況を保ち、92ー62と全く危なげない形で勝ち、2年連続で決勝に上がりました。

 決勝は1次予選から勢いに乗る光復高級中學(光復高中)。
 序盤から両者が点を取り合い、2けた以上の点差がつくことがなく、前年同様、最後の1分まで競り合う展開になりました。

 52ー55で迎えた33.27秒で3ポイントシュートが入り、55ー55と同点に追いつき、その後2点を取り合い57ー57。南山高中は55ー57でフリースロー3回をとりましたが、1回目を外した以外は全部入れ、同点にしました。


昨年に続き涙に暮れる選手たち

昨年に続き涙に暮れる選手たち

 同点で迎えた残り11.18秒。

 ディフェンスで迎えた南山高中は、チームファウル数で余裕があることから、ファウルプレーで時間を止めながら現状維持を図り、オーバータイムを狙っている様子でした。

 一方の光復高中は、ブザービーター狙いでパスを回してくると見られた(注:HBLではよく見られる展開です)矢先、最後の1・93秒で中距離の位置からのシュートが入り、そのまま優勝を決めました。

【参考】

https://www.youtube.com/watch?v=WUwS_4QO1LI

 2年続けて決勝で敗れた南山高中の選手たちは、決勝シュートが入った瞬間は想定外だったのか、呆然としている様子でしたが、終わってベンチに戻ってからは、上の写真のように涙に暮れました。


表彰式前の一コマ

表彰式前の一コマ

 2年続けてあと一歩のところで優勝が届かず、前年以上の残酷な結末で悔し涙に暮れるのは、誰も思っていなかったことでしょう。ショックが大きく、立ち上がって表彰式に向かうまでに前年以上に時間がかかっていました。

 また、出せる力以上のものを出し切ったのか、すぐに立ち上がれず、座り込む選手も前年以上に目立ちました。

 2年続けての悪夢でしたが、応援席に選手たちが声援に対する一礼を行なった際には応援席から選手たちの健闘を讃えるように紙テープのシャワーが降り注ぎました。本来なら優勝を決めたときに投げ入れるものですが、この時ばかりは応援席の悔し涙にも見えました。

 南山高中の雪辱を期す戦いは、すでに始まりました。9月以降、どのようなチームになり、新しい戦いを迎えるでしょうか。


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