世銀に借金してインドから薬購入 新型インフルと貧困
2009.05.20 up
こちら中米ニカラグア。
メキシコから発した新型インフルエンザは、ホンジュラスまで南下して、当国ニカラグアを飛び越えて、お隣コスタリカへ感染が広がっていると公式には認識されています。
実際のニカラグア国内は、どのような状況なのでしょうか。
私は人口3万5千人の町に住んでいるのですが、もちろんマスクをしている人は皆無です。
咳をするときには、手で口を覆うと言われたけど、一々してられない。
と言う人や、ニカラグアは清潔な国だから病気は入ってこないなど、屈折した愛国心を持ち出してきたり、神が守ってくれているから大丈夫という説もあります。
医療現場で働いている日本人ボランティアによると、保健省からの指令で、保健所の看護師たちは、村を訪問して、手洗い、うがいの指導をして回っているそうですが、陸続きの国境は、常時不法出入国があります。
そこで、どこまで予防できているかはわかりません。
また、公式発表では、感染者が確認されていないとされていますが、新型インフルエンザと確定することができないだけであって、感染者はもういるのではないかと、心配する声も聞かれます。
全国紙、エル・ヌエボ・ディアリオ新聞(2009年5月13日)によると、政府は世界銀行に借金をして、新型インフルエンザのための薬を購入したそうですが、その購入先がインドだった理由に、薬の価格が世界で一番安かったからだと話したそうです。
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タグ:新型インフルエンザ
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1 - Comments
jintaroより:
2009 年 06 月 11 日 23:10:48
感染症の多い中米でもそれなりに危機感が持たれているのですね。
ニカラグアがどの程度「清潔」な土地かわかりませんが、
これを機に公衆衛生の意識が高まると良いのではないでしょうか。
日本だってちょっと前まではとっても不潔な国だったのですから。
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