うがいの水がない!新型インフル増加
2009.07.05 up
こちら中米ニカラグア。新型インフルエンザが北米メキシコで発生して以来、中米ニカラグア政府は国内には感染者は確認されていないと公表してきました。
ここにきて、6月初めに国内発の感染者を確認した後、感染者の数は増加しています。全国紙エル・ヌエボ・ディアリオ紙(2009年6月7日)には、最初の感染者である少女の写真が一面に掲載されていました。その少女は国外には出ていなかったことから、国内で感染した可能性が高いといえましょう。つまり、真の第一感染者は確認することができなかった模様です。
また、新型インフルエンザ対策として、手洗いうがいなどの予防が効果的であるといわれていますが、こちらニカラグアではそのための水の確保が困難です。私が住んでいる町では、上水道のポンプが老朽化のため故障したそうで、しばしば断水します。私はお金持ちの地域に下宿しているので、貧困地区よりも優先して水がまわってくるはずなのですが、それでも毎朝2時間程度それも水圧の低い水が蛇口からちょろちょろ流れる程度です。毎朝早起きしてバケツに一日分の水を確保します。その水で、炊事をしたり体を洗ったりします。はたして、その確保した水から手洗いうがいなどのためにどれだけの水が回されるのでしょうか。
貧困というのは、このような形で現れてくるものなのです。
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タグ:新型インフルエンザ
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